介護保険外サービス、未利用77%でも将来的必要性は61%【利用実態調査】
介護保険外サービスとは、高齢化や介護人材不足が進む中、公的介護保険制度だけでは対応が難しいニーズを補完する支援手段として誰でも利用できるサービスだ。
一方で、利用実態や費用感、求められているサービス内容については十分に明らかになっていない側面がある。
本記事では、調査結果をもとに介護保険外サービスの利用層と、未利用層が将来的な利用についてどのように捉えているかを明らかにする。
調査結果サマリー
1.「介護負担の軽減」や「仕事との両立」の背景から潜在需要は高い一方、実利用とのギャップが存在する
2.生活維持・移動支援関連サービスの利用価値が高い
3.週2回以上の利用が最多、費用は月3万円未満に集中
4.利用への障壁は“価格不安”と“情報不足”
調査詳細
「介護負担の軽減」や「仕事との両立」の背景から潜在需要は高い一方、実利用とのギャップが存在する
介護保険外サービスの利用経験については、77%が「利用したことがない」と、未利用層が多数を占める結果となった。
一方で、未利用層が感じる介護保険外サービスの将来的な必要性については「強くそう思う」「そう思う」の合計が61%に達しており、多くの人が将来的な利用を意識している状態。
介護保険外サービスを利用する理由としては「身体的・精神的負担を減らしたい」に回答が集中。また、将来的な必要性を感じる理由には「家族だけでは負担が大きい」「仕事との両立が難しい」といったコメントが多く見られたことから、介護保険外サービスは “介護負担の分散”や“仕事との両立支援”につながる手段として期待されている可能性が示唆された。
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生活維持・移動支援関連サービスの利用価値が高い
利用経験者が「最も役立った」と回答したサービスでは、「福祉用具のレンタル(39%)」が最も多く、「介護・福祉タクシー(14%)」「住宅改修(9%)」「自宅での入浴サポート(5%)」と続いた。
それぞれのサービスへの満足度は「福祉用具のレンタル(62%)」「介護・福祉タクシー(61%)」「住宅改修(61%)」「自宅での入浴サポート(74%)」とほとんどのサービスが60%を超え、介護保険外サービスへの総合的な満足度は63%と高い水準となった。
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週2回以上の利用が最多、費用は月3万円未満に集中
利用頻度では「週2回以上」が27%で最多となり、「不定期(20%)」「週1回(18%)」が続いた。週1回以上の利用者は合計45%に達しており、介護保険外サービスは必要時のみ利用するサービスにとどまらず、定期的に利用されるケースも一定数存在することが明らかになった。
1ヶ月の費用では「1万~3万円未満」「5,000円~1万円未満」がともに21%で最多となり、一定の費用負担を伴うサービスであっても、必要に応じて利用されている可能性が示唆された。
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利用への障壁は“価格不安”と“情報不足”
介護保険外サービスを利用したことがない理由は
1位 : 予定がない(31%)
2位 : どのくらい費用がかかるか分からない(30%)
3位 : 他の出費を優先したい(16%)
4位 : どんなサービスがあるか分からない(13%)
となり、「どのくらい費用がかかるか分からない(30%)」と「どんなサービスがあるか分からない(13%)」が上位に入っていることから、価格面・情報面の不透明さが利用障壁となっていることが窺える。
本調査結果を通じて
「本調査により、介護保険外サービスは生活維持や移動支援など介護に欠かせない領域において利用価値が高く、一定の定期利用ニーズが存在する実態が明らかになりました。
一方で、潜在ニーズは一定程度存在するものの、価格やサービス内容への理解不足が利用障壁となっていることも示されました。
今後は、利用者が費用感や具体的な支援内容を理解しやすい情報設計に加え、ニーズの高い領域を中心としたサービス開発・提供が重要になると考えられます」(介護ポストセブン・介護マーケティング研究所 編集長・大橋拓哉)
アンケート概要
調査主体:介護マーケティング研究所by介護ポストセブン
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者
調査地域:全国(国内)
調査期間:2025年12月26日(金)~ 2026年1月18日(日)
有効回答者数:4,893名
調査データのご利用について
本記事に掲載している調査データは、出典を明記いただければ自由に引用いただけます。
出典:介護保険外サービス、未利用77%でも将来的必要性は61%【利用実態調査】(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)
https://kaigo-postseven.com/224710
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