プロ野球選手も実践! タオルストレッチ|腰痛・ぎっくり腰・冷え症・ヒップアップ・姿勢改善ストレッチのやり方を治療家・仲林久善さんが伝授
季節の変わり目で急激な気温差が続き、体の不調に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで、阪神タイガースの近本光司選手(29才)やJリーガーなどのトレーナーを務める、治療家の仲林久善さんに『1日1回30秒でできるストレッチ』を教えてもらいました。多くのアスリートも実践しているというタオルを使ったストレッチは、慢性的な腰痛や冷え性などが楽になるという。
「タオルを使えばゴムのように伸縮しないので持ち手を固定することができ、余計な負荷もかからず、伸ばしすぎることもなく、誰でも同じフォームでできます。自然に気持ちよく体が伸ばせる実感があるので飽きずに続けられます」(仲林さん・以下同)。おうちで簡単にできるストレッチで不調を改善してみて!
⇒阪神タイガース選手が実際にやっている<タオルストレッチ>で肩こりや五十肩を撃退【治療家・仲林久善さん】
教えてくれた人
治療家・こころ整骨院院長 仲林久善さん
1985年生まれ。整骨院での患者のほか、プロ野球、サッカー、空手、ボクシングなど世界で活躍する選手を多数治療。阪神タイガースの近本光司選手、大山悠輔選手の専属トレーナーを務める。
腰の張りをほぐす!
腰が重くだるい人や痛む人、長時間座りっぱなしの人は、体が硬くて血流が悪くなっているため、腰まわりをほぐそう!
【1】床にあぐらをかいて座る。両手でタオルの両端を持ち、右ひざからこぶし1つ分くらい離してタオルの右端を床につけ、右手で押さえる。左手は胸の前あたりで固定する。
【2】【1】の状態からタオルが一直線になるように左手を上げる。このとき、左の脇腹をしっかり伸ばして10数える。反対側も同様に。
<ポイント>
お尻が上がらないように注意しよう。
ぎっくり腰の痛みを軽減
少し動くだけでもつらいぎっくり腰。ストレッチで痛みを和らげて。
【1】仰向けに寝て、ひざを立てて足は肩幅に開く。タオルはお腹にあて、左右の端を持つ。
【2】鼻から息を吸って、お腹がふくらむのを意識しながら、お尻を上げると同時にタオルを下に引っ張り5つ数える。息を吐きながら力を抜き、お尻を下ろす。これを5回繰り返す。
冷え症を解消
体が硬いと代謝が下がり、血流も悪くなって体が冷えやすくなる。そんなときや、クーラーの効きすぎで体が冷たくなったときに最適。
【1】タオルの端を両手で持つ。腕を曲げてタオルを前で持って肩の高さにセット。
【2】【1】の状態からゆっくりと腕を上に伸ばし、タオルを上げる。そこから頭の後ろを通って肩までタオルをゆっくり下ろす。
【3】再び両腕を上に伸ばし、顔の前を通ってタオルを胸の位置までゆっくり下ろす。【1】~【3】の動きをリズムよく20~30回繰り返す。
<ポイント>
腕を思い切り伸ばせば、腕やせ効果や背中の脂肪燃焼効果も。
ヒップアップ&姿勢を正す
股関節まわりをほぐすことで、骨盤が正しい位置に収まり、ぽっこりお腹や垂れ尻が解消。
【1】椅子に腰をかけ、左ひざ下にタオルをかけて、左足を持ち上げ、ひざを上体に近づけて10数える。
【2】右も同様に10数える。足を体に引きつけすぎると股関節以外の筋肉が伸びてしまうため、ほどほどの力で引く。ひざが持ち上がらなければ、上体をひざに近づける。
撮影/奥田珠貴 イラスト/岩井勝之 取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2024年6月27日号
https://josei7.com/
●1回10秒でねこ背を解消「骨盤チェック&タイプ別ストレッチ」で改善へ【専門家監修】