いますぐ実践!<幸運>を引き寄せる考え方20選「ありがとう、ラッキー!」を口癖に【専門家解説】
「あなたは運がいいですか?」──そう問われて返答に迷うあなたにお伝えしたい! “運”は生まれつき決まっているものでなく、自ら引き寄せられるものなんです。これは、古今東西の偉人や成功者が経験を踏まえて証言していて、現代の精神科医や脳科学者たちも立証している、まぎれもない事実。 何もしないで運はよくなりません。幸運は自らの手でつかみ取るもの。その具体的な方法、運を引き寄せる考え方を紹介します。
教えてくれた人
■脳科学者・西剛志さん/世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開。主な著書は『1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える「やりたいこと」の見つけ方』(PHP研究所)など。
■精神科医・和田秀樹さん/和田秀樹こころと体のクリニック院長。川崎幸病院精神科顧問。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療に従事。著書は『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』(クロスメディア・パブリッシング)など多数。
運がいい人は好奇心が旺盛
「運のよしあしは、生まれたときから決まっているわけではありません。生きていく中で蓄積される、その人の考え方や行動、コミュニケーションの取り方などが大きく影響しています」
とは、脳科学者の西剛志さん。特に運がいい人には共通する特徴があるという。
「イギリスの心理学者で“運”研究の世界的権威であるリチャード・ワイズマン博士が発表した調査によると、運がいい人は、“好奇心が旺盛で新しい経験を積極的に受け入れる”“具体的な目標を持っていて、やりたいことが明確”という特徴があったとされています」(西さん・以下同)
ではなぜ、好奇心が旺盛でやりたいことが明確だと運がよくなるのだろうか?
「目標ややりたいことができることで、生活にハリが生まれ、その結果、幸福度も上がるからです」
実際、アメリカ・フロリダ大学の研究で、やりたいことがある人とそうでない人の幸福度を調べたところ、前者の方が幸福度が高いことが判明している。
やりたいことはささやかなことでいい
さらに、人は好きなことに取り組んでいるとき、脳内がドーパミンなどの快感ホルモンで満たされる。
「ドーパミンには、意欲を向上させ、体を疲れにくくさせる働きがあります。つまり、好きなことをやっている間は、楽しくて疲れも感じにくく、思考力や行動力が長く維持できるので、パフォーマンスが向上し、結果的にやりたい分野に関して成功をおさめやすくなるというわけです」
自分にはやりたいことがない、わからないという人は、旅行に行きたい、スッキリした部屋に暮らしたい、料理のレパートリーを増やしたいなど、実現しやすいことや、日々の生活のささやかなことでいい。自分が何をしたいか、どういう暮らしをしたいか、なるべく具体的にイメージし、実現させていくことで、運はどんどんよくなっていくのだ。
運がよくなる考え方20選
何もしないで運はよくなりません。幸運は自らの手でつかみ取るもの。その具体的な「考え方」について専門家がアドバイス。
1.笑顔でいること
“笑顔でいる”ことも運を上げるポイントになるという。
「笑顔には親しみやすさがあるため、自然と人が集まってきます。すると出会いとチャンスが増え、成功する確率が上がります。笑うことで免疫力が高められるなど、心身にもよい影響が」(精神科医・和田秀樹さん)
作り笑顔でも効果があるという。さぁ、口角を上げていこう!
2. 新しいことに挑戦する意欲を持つ
「運がいい人は、新しいことに挑戦しようとする意欲が旺盛なんです。たとえば、いつも同じ木からりんごをとっている人は、常に同じ味のりんごしか食べられません。新しい発見に恵まれにくく、チャンスを逃しやすい。
一方、複数の木にりんごをとりにいく人は、よりよいものに出会える確率が高くなりますから、幸運をつかむ可能性も高くなる、というわけです」(西さん・以下同)
3. 新しい出会いを常に意識する
友達を6人さかのぼれば、あの芸能人と知り合えるかもと思うと、交友関係を広げたくなるかも?
4. 人にどう見られているか意識する
年齢や体形を気にせず、素敵だと思ったファッションにどんどん挑戦することで運が上がるのだ。
5. 運がいい人と仲よくなる
お多福のようにいつも笑顔の人がいたらお近づきになろう!
6. 小さな変化を取り入れる
「気心知れた友人に会い、通い慣れた店に行くことは、安心感につながりますが、世界が広がらないため、運気を下げてしまいます。
りんごの木の事例同様、さまざまな場所に行き、人に会い、チャンスを増やすことが運を上げるには大切。とはいえ、いきなり大それたことをするとストレスになるので、まずは小さな変化から試してみましょう。ささやかなことで充分です。いままでとは違う体験をすることで、やる気ホルモンであるドーパミンが分泌され、何事にも意欲的かつ活動的になるので、次第に変化が怖くなくなるはずです」
小さな変化=ささやかなことでOK!
□レストランでいつもとは違うメニューを頼む
□普段は通らない道を通って帰宅する
□映画や本は、普段見ないジャンルを見る
□書店でいつもは立ちよらないコーナーに行ってみる
□SNSやインターネットで検索したことがない言葉を調べてみる
7.「自分は運がいい」と本気で思い込む
そのため、見たいものだけを無意識に選んでいるのです。この脳の仕組みを利用して、“自分は運がいい”と本気で思い込めば、自分の得になる情報を無意識に選びとれるようになります」
たとえば、自分は運がいいと思うことで、福引きなどの運が結果を作用する抽選イベントによく目がいくようになる。そうすると、参加する回数が増えてその分チャンスも多くなり、当選する確率が上がる、というわけだ。同様に、「運が悪い」と思うと本当に運が下がるので気をつけよう。
8.定期的に旅行をする
「旅行に行くと、空間認識を司る脳の神経細胞“場所細胞”が活性化します。このとき、物事を客観視するときに働く“背外側前頭前野”が連動して活性化するため、旅行に行くと、物事を俯瞰的に見られるようになります。これが、悩み事があっても旅行に行くとちっぽけなことに感じられる理由です」
実際、運がいい人や仕事ができる人は、同じ場所にずっと居続けることがあまりなく、移動していることが多いという。運を上げたいなら定期的に旅行へ行くなど、環境そのものを変えることがおすすめだ。
9.お守りや験担ぎをうまく利用する
「ドイツの研究でも、“これは幸運のボールです”と伝えてからゴルフのパットを打ってもらったグループは、何も伝えられずにボールを打ったグループよりも、約35%成功率が上がることがわかっています。ボールは同じはずなのに、“幸運のボール”だと思った瞬間に、脳が活性化してパフォーマンスが上がるのです」
よく「信じる者は救われる」「験を担ぐとうまくいく」などといわれるが、科学的にも立証されている。運気を上げるというグッズを持ったり場所に行くときは心から信じて!