100円グッズで「介護のニオイ」対策!「おすすめはダイソーの消臭機能付きゴミ袋」家事アドバイザーが教えるニオイ対処法
使用済みのオムツから漂うニオイや部屋にこもる排泄臭…。介護のニオイ悩みは、多くの介護者が抱えているのではないだろうか。そこで家事&節約アドバイザーの矢野きくのさんに、ニオイ対策に役立つ100円ショップのアイテムのほか、対処法を教えてもらった。
この記事を執筆した専門家
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
介護の「ニオイ問題」どう対処する?
介護というと大きなことから小さなことまで様々な問題がありますが、そのうちのひとつが「ニオイ」に関わることではないでしょうか。
ニオイは、その原因によって消臭方法も違い、また種類によっては、事前に対策をすることで防ぐことができるものもあります。
また、介護のニオイは、介護の対象となるかたの状態によって、出来ること、注意しなければならないことが変わってくるという点を忘れずに対応していく必要があります。
手軽な100円ショップのアイテムを活用できる場合もありますし、介護に特化した商品を選ぶほうが効果的なケースもあります。
そんな介護のニオイを軽減させる100円グッズのほか、対処法もご紹介します。
「排尿や排便」オムツの処理には100円グッズを活用
介護のニオイ悩みの中でも、排尿や排便のニオイは強いものです。
オムツに排出された便などトイレに流せるものは、流してしまいましょう。トイレに流せないものや、使用済みのオムツは消臭効果のある袋に入れて、しっかりと口を結び、蓋付きのゴミ箱に入れておくようにします。部屋にニオイをこもらせないために、可能であれば、ゴミ収集日までそのゴミ箱を屋外に置けるものだと良いでしょう。
介護のニオイにみんな悩んでいる!調査結果
女性セブン読者2000人以上を対象とした調査※によると、介護経験者のニオイで気になることは、1位が「尿臭」、2位「便臭」、3位は「体臭」となっています。
※女性セブン倶楽部メルマガアンケート調査(n=2345)。
■介護のニオイの種類で気になることは?
→2000人が回答!介護で困っているニオイは1位尿臭、2位便臭、3位体臭だった みんなの対策と専門家の解説
部屋にこもるニオイは換気が一番!
排尿や排便のニオイは、そのときだけでなく、室内に染みついてしまうこともあります。
寝具やカーテン、カーペット、ソファーや家具や壁紙など、あらゆるものがニオイの発生源になってしまう可能性があります。
室内にこもるニオイのいちばんの対策は、可能であれば頻繁に換気をすること。空気を入れ替えることでニオイが外へ出ていき、部屋の中のものに染み付きにくくなります。
また、寝具やカーテンなど洗えるものは、なるべくこまめに洗濯をすることでニオイの蓄積を防ぐことも可能です。
消臭スプレーを使う場合は、介護専用のタイプがあります。
一般的な消臭スプレーは、生活臭を消すために設計されていますし、トイレ用の消臭スプレーなら、トイレのように狭い範囲で効果が出るように作られています。尿臭や便臭、それらが部屋に染みついてしまうといった介護のニオイ問題には、介護専用の消臭スプレーを使うのがおすすめです。
100円ショップにも消臭スプレーはあるのですが、メーカーが介護専用に特化した商品も開発しているのでチェックしてみてください。
「体臭」には100円ショップの「ボディーシート」を
毎日、入浴するのが難しい状況の場合、皮脂や汗が酸化してニオイが発生してしまいます。
しかし体を拭くだけでもニオイは防ぐことができます。タオルを濡らして絞って、身体を拭き終わったらまたタオルを洗って…という作業が大変な場合は、使い切りタイプのボディーシートなどを使うのも良いでしょう。
厚手や大判など、100円ショップでもさまざまなタイプを揃えているので活用してみてください。
また、頭髪の臭いは、ドライシャンプーを使うことで、入浴やシャワーを使うよりも簡単に頭髪の汚れを取ることが可能です。
ボディーシートやドライシャンプーを使うことでニオイを軽減することができますし、何よりも介護されるかたが少しでもスッキリと気持ちよく過ごしてもらえるのではないでしょうか。
「口臭」アイテムは介護度に応じて
高齢になると唾液の量が減って乾燥することでニオイが発生しやすくなることも。また、歯や入れ歯の手入れが行き届かずに、口臭が発生しやすくなることもあります。
ダイソーなどの100円ショップでは口腔ケア商品を扱っているのでチェックしてみるのもいいでしょう。
口の中を湿らせて清潔にする洗口液などもありますが、介護対象の方の状態によって洗口液を飲んでしまう危険性が高い場合は、水だけでこまめにうがいをするだけでも口の中の細かい汚れを出すことができます。
冒頭でも触れましたが、介護が必要なかたの状態によって、できること、やるべきことは千差万別です。今回ご紹介した内容もその状況に応じてお試しくださいね。
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