水回りの掃除をラクに!「ヌメリや雑菌がつきにくい」優秀アイテム5選|矢野きくのさん
排水口や水切りかごなど、キッチンの水回りアイテムには、ヌメリや雑菌がつきやすく掃除も大変…。今まで使っていたアイテムや家事をやめることで、掃除や家事がグンとラクになると、家事アドバイザーの矢野きくのさんは語る。水回りの家事がラクになる5つのポイントを解説します。
水回りの家事で「やめてもいい」5つのこと
今までやってきた家事をやめることで、ラクになることもある「やめ家事」。キッチンの水回りに関する家事の中から、“やめてもいいのでは?”という5つのことをご紹介します。
【1】排水口の菊割れゴムをやめる
キッチン排水口にある菊割れゴムは、溝が多い形状から汚れがたまりやすく、清潔に保つのに手間がかかってしまいがちです。
最近はシンプルな形状の排水口カバーがあり、お手入れもラクなのでおすすめ。100円ショップでもシンプルな排水口カバーは売っていますし、1000~2000円ほどのお値段はしますが銅製のものなら、ぬめりがつきにくいのでおすすめです。
【2】食器の水切りカゴをやめる
洗ったあとの食器の水を切る水切りカゴは、場所もとりますし、水が貯まるトレーを清潔に保つのに手間がかかってしまうアイテムでもあります。
使う食器が少なくなっていれば、いっそのこと水切りカゴをやめてしまい、ロールタイプの水切りにしてみてはいかがでしょうか。食器から落ちる水はそのままシンクにいきますし、使わないときは丸めて場所をとらないという点でもおすすめです。
水切りかごよりも実はお手入れがラクな「ラック」。矢野さんが活用しているのは、山崎実業の『折り畳み水切りラック』
【3】食器拭きや台拭きなど「布巾」をやめる
洗った食器を拭いたり、食卓やキッチンを拭いたりする布巾。布巾は湿っていれば雑菌が繁殖しやすくなるので、煮沸消毒をしたり漂白剤を使ったりして清潔に保つ必要があります。そんな布巾をやめて、キッチンペーパーを使うのもおすすめです。
最近は厚手の洗えるキッチンペーパーというのがあり、洗わないまでも水を含んだら絞って使うことができ、1枚で食器を拭いて、鍋などを拭いて、最後にシンクを拭くくらいは可能です。
【4】生ゴミの三角コーナーをやめる
生ゴミを入れる三角コーナーは、気を許すとすぐにヌメリ汚れがついてしまいます。そんな三角コーナーもいっそのことやめてしまうのはいかがでしょうか。最近は三角コーナー代わりになる穴あきのポリ袋がホームセンターや100円ショップでも売っています。ゴミが貯まれば捨てるだけなので、手間もかからず便利です。
【5】スポンジ置きをやめる
スポンジ置きもヌメリやすく清潔に保つのに手間がかかるアイテムのひとつです。スポンジ置きを利用するのをやめて、シンクに張り付くスポンジや、シンプルな形状のスポンジ掛けを利用することで掃除の手間をラクにすることができます。
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今まで当たり前のように使っていたキッチンアイテムをやめることで、ラクになる家事はたくさんあります。シニア世代の方にはぜひ「やめ家事」を検討してみていただきたいです。水回りの家事がグンとラクになりますよ。
執筆
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/