猫が母になつきません　第313話「ひんやりする」

「接触冷感素材」というそうです。触れるとひんやりする素材のこと。母が暑い暑いと言いつつエアコンをつけたがらないので、寝苦しさ解消のために冷感素材の敷きパッドを購入しました。母のだけ買うつもりでしたが自分も使ってみたくなり効果を疑いながらも2枚購入。しかしこれがほんとうにひんやりで、エアコンも扇風機もなしで寝られるようになりました。畳で寝ていた猫たちもひんやりに気づくとすっかりとりこに。ベッドの上で長く伸びて寝ています。暑い季節には一緒に寝てくれないとあきらめていたので、思いがけない冷感効果。電気代の値上がりも気になるし、節電も叫ばれる昨今、敷くだけでいいなんて…なんだか宣伝みたいになってしまいました。やはり母だけだと新しいものを取り入れる、ということがなかなか無いので生活用品にしても、食べるものにしても私が意識して取り入れるようにしています。でもたいてい「これ、美味しいから食べなさい」てな感じで母が買ってきたことになっているんですけど。

作者プロフィール

nurarin（ぬらりん）／東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹（わび♀、さび♀）も家族に。

◀前の話を読む　▶次の話を読む