絶品!ご当地そうめん4選「香川のなす、山形のサバ缶」ソーメン二郎さんが伝授
暑くなると食べたくなる冷たいそうめん。薬味とつゆで食べるのが一般的だが、地域によってはさば缶や油揚げ白えびなど、ご当地ならではの食材を使うという県もあるという。そうめん研究家のソーメン二郎さんに、おすすめのご当地そうめんを解説いただき、作り方を教えてもらった。
そうめんのゆで方・ご当地食材を使ったおすすめレシピ4選
そばやうどんに比べて専門店が少ないそうめん。地域独自の食べ方は、各家庭の母の味が継承されたものだという。
「具材の多くは、地元でよく食べられている食材や特産品を使っています。麺をゆでるときは、梅干しを一粒入れてみてください。クエン酸の効果で麺にコシが出ますよ」(そうめん研究家・ソーメン二郎さん)
香川県・なすそうめん
なすの旨みがつゆにしみたやさしい味わい
★なす
香川産の「三豊なす」は、一般的なものより約3倍も大きい。小豆島の手延べそうめんと並ぶ、名産品。
<作り方>
【1】なすはへたを取って縦に2等分し、皮目に5mm間隔で斜めに切り込みを入れたら、さらに縦に2等分する。油揚げは油抜きし、4等分の三角形に切る。
【2】鍋にごま油を熱し、なすを皮目から入れて両面を焼く。
【3】【2】に油揚げ、唐辛子の輪切り1本分、水2カップ、いりこだしの素(顆粒)小さじ1、しょうゆ大さじ1、みりん大さじ2を入れて中火にかける。ひと煮立ちしたら弱火で5分ほど煮て、火を止めて粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす。
【4】器にそうめん、【3】を盛ってつゆをかけ、唐辛子、万能ねぎをのせる。
富山県・白えび
白えびの上品な甘みがつゆに溶け込む
★白えび
白えび漁が盛んな富山では、だしは白えびの素干しからとるのが昔ながらの作り方。現在は手軽な粉末タイプ(写真下)も。
<作り方>
【1】水1カップ、白えびだしの素2g、しょうゆ大さじ11/2、みりん大さじ1、砂糖大さじ1/2を混ぜて耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで2分加熱する。粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす。
【2】そうめんを器に盛り、【1】、白えびの素干し、万能ねぎ、おろししょうがを添える。
山形県・さば缶そうめん
さばと納豆が相性抜群! ボリュームも満点
★さば缶
山形ではさば缶入りの「ひっぱりうどん」が人気の郷土料理で、さば缶の消費量は日本トップクラス。その溺愛ぶりは、チャーハンやカレーにも使うほど。
<作り方>
【1】めんつゆ適量を表示通り希釈し、さばの水煮缶1缶を軽くほぐして汁ごとつゆに加える。
【2】【1】に混ぜた納豆、卵黄、ねぎを入れ、そうめんをつけて食べる。好みでみょうが、おろししょうが、青じそを添える。
愛知県・酢みそそうめん
★赤みそ
みそカツや煮込みうどんなど、愛知の食に欠かせない「赤みそ(八丁みそ)」。白みそに比べて熟成時間が長く、コクと渋みのある味わいが特徴。
<作り方>
【1】鍋にみりん大さじ2を入れ、中火にかけてアルコールが飛ぶまで加熱する。
【2】ボウルに赤みそ60gを入れ、【1】と酢大さじ2を少しずつ加えながら混ぜ合わせる。さらに砂糖大さじ2、すりごま大さじ1を加えて混ぜる。
【3】器にそうめんを盛り、【2】、きゅうり、青じそ、みょうがをのせて白ごまを振る。
教えてくれた人
ソーメン二郎さん/そうめん研究家
親戚は三輪そうめん(奈良県)の製麺所。著書『ラク旨!無限そうめんレシピ』(扶桑社)などでそうめんの魅力を発信。
撮影/玉井幹郎 取材・文/スペースリーブ(加藤 瞳、竹内里奈)
※女性セブン2022年7月7・14日号
https://josei7.com/
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