猫が母になつきません 第299話「リハビリする」
リハビリに通っています(母ではなく私が)。てっきり五十肩だと思っていたら肩の腱が切れていることが判明。しばらく痛いところをかばうような肩の使い方をしていたせいで硬くなってしまった筋肉をなんとかしようとしています。リハビリに行くたびに「家ではこんな運動をしてください」という宿題を出されます。肩を痛めたからといっても肩そのものだけでなく、肩甲骨や脇、腰まで広い範囲に影響がでていて、実際このところ腰痛に悩まされています。腰が硬くなっているせいだということでブリッジをしたり、ストレッチポールに乗って揺れたり…持っていたんです、ストレッチポール。最近はほとんどベッドの下から出てくることはなかったのですが、久々の出番。ゴムボールを壁に当てて押すのは肩甲骨を安定させる運動。肩甲骨の安定?…考えたこともなかった。硬くなった脇の後ろの筋肉をほぐすには仰向けに寝た状態でテニスボールを当ててぐりぐり。宿題が多くて、あとは何だったっけと思い出しつつゆらゆらしたりぐりぐりしたりしていると猫が不思議そうに見ています。意味不明でしょうね、猫から見れば。こちとら体も心も君らみたいにしなやかではないのです。ともあれ、これを機にこのところないがしろにしていた体のメンテナンスを見直さなくては、と反省しているところです。
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作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。