猫が母になつきません 第474話「たいじゅうそくてい」
隊長とぐれ、同じものを食べさせているのにあきらかにぐれの方が大きい。ぐれは食いしん坊で、隊長がちょっとでも残したりこぼしたりしたごはんも食べてしまうし、すきあらばさびのごはんも狙っているくらいなので差がついてしまうのは当然かもしれません。
最初に見たときは本当に2匹ともガリガリだったので食べ物への執着は強く、最初の頃はごはんの準備をしている段階から大きな声でにゃーにゃーにゃーにゃーまとわりついて大騒ぎでしたが、今は食べる前に一旦座って待てるまでに。成長しました。それでもちょっと油断すると生ゴミを荒らされたり…台所の扉は閉めるようにしているのですが、最近頑張れば開けられるようになっているのです。そっちも成長しています(泣)。なので寝る前に台所のゴミは完全に片付けるようになりました。ゴミを漁るぐれが悪いんじゃない、ゴミを出していた私が悪いのです。2匹があっという間に家猫の生活に馴染んだのも、外での暮らしが過酷だったが故でしょう。それを思うと怒る気にはなりませんが、しつけのために一応叱ってはいます。
2匹がいつ産まれたかはわかりませんが、大きさからだいたい半年過ぎたくらいではないかと思います。さびがかかっている動物病院の先生に相談してノミダニの駆除と虫下しはすでにすませ、そろそろ手術をする時期に。新しい飼い主さんに渡す準備が忙しくなってきました。さびは今でもたまに威嚇したりしているけど、2匹がいなくなったらどこに行ってしまったんだろうと思うでしょうね。体重が100グラム減っていたけど、子猫たちによるストレスのせいか、それともこっそりごはんを減らすステルスダイエットがきいたのか…?
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母と暮らすため地元に帰る。ゴミ屋敷を片付け、野良の母猫に託された猫二匹(わび♀、さび♀)も一緒に暮らしていたが、帰って12年目に母が亡くなる。猫も今はさびだけ。実家を売却後60年近く前に建てられた海が見える平屋に引越し、草ボーボーの庭を楽園に変えようと奮闘中(←賃貸なので制限あり)。
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