材料2つで簡単!自家製ヨーグルトの作り方|おすすめヨーグルトメーカー4選
発酵食品を摂ることで菌が免疫を刺激したり、腸内細菌が活性化したりするため免疫アップにも繋がる。しかし、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授の前橋健二さんは、「市販の発酵食品には添加物が多いものや、発酵の程度がわからない商品もありますが、それを見極めるのは難しい。自分で手作りすれば間違いありません」と話します。
そこで、誰でも簡単に始められる「自家製ヨーグルト」の作り方をご紹介。種菌にするヨーグルトや牛乳の種類によって味わいが変わるので、自分好みの組み合わせを見つける楽しさも。コスパも抜群です!
下準備:手や器具、容器はしっかり消毒する
発酵食品作りは雑菌が大敵。容器や包丁、まな板などの器具は除菌アルコールスプレーを全体に吹きかけるか熱湯を回しかけて、しっかり消毒を。水分はそのまま自然乾燥させるか、清潔なキッチンペーパーで拭きとる。手の消毒も忘れずに。
手作りヨーグルトの作り方
<材料>
・ヨーグルト…1/4カップ
・牛乳…2カップ
【1】ヨーグルトと牛乳を混ぜる
容器にヨーグルトを入れ、少量の牛乳で溶いてから、残りの牛乳を加え、しっかり混ぜる。容器は牛乳パックを利用しても。
【2】発酵させる
容器にアルミホイルで蓋をし、乳酸菌が発酵しやすいように竹串で数か所穴を開ける。湯たんぽを入れてタオルを敷いた保冷バッグに入れ、30~40℃を保ちながら7~8時間おく。
★できあがり
発酵が進まなかった場合は、湯たんぽの湯を替えてさらに3~4時間おく。完成後は蓋をして冷蔵庫で保存し、賞味期限は4~5日が目安。
温度管理が大切「発酵には保冷バッグと湯たんぽ」
30~40℃で発酵させる納豆やヨーグルトには、100円ショップなどで購入できる保冷バッグと小さめの湯たんぽが便利。熱湯を入れた湯たんぽを保冷バッグに入れ、その上にタオルを敷くと発酵容器の温度が上がりすぎず、容器の転倒防止にもなる。冬場は保冷バッグを2重にすると冷えにくい。途中で温度を確認し、湯たんぽの湯を熱いものに変えて温度をキープして。
発酵食品作り 失敗しない4つのコツ!
<1> 材料は新鮮なものを使う
新鮮な食材を使った方がおいしく仕上がるうえ、食材に雑菌が少ないので失敗しにくい。
<2> 最初は分量通りに作ってみる
最初はレシピの分量通りに作るのが失敗しないコツ。慣れてきたら好みでアレンジを。
<3> 発酵温度と時間はきちんと守る
菌は適切な温度でないとうまく発酵しないので、途中でチェックしながら温度管理を。
<4> 発酵後は冷蔵庫で保存する
雑菌は常温で繁殖しやすい。発酵が終わった完成品は冷蔵庫で保存を。味も安定しやすい。
これは簡単! 手間なしヨーグルトメーカー4選
「発酵食品は温度管理が大変そう」という人におすすめなのが、ヨーグルトメーカー。温度や時間を細かく設定できるので手間も失敗もなし。設定温度の幅が広く、納豆や甘酒などの発酵食品はもちろん、低温調理でサラダチキンやローストビーフなどの料理ができる機種もある。
【1】のむヨーグルトができる人気機種
プレーンヨーグルトや甘酒など6種類の自動メニューを搭載。温度設定は25~65℃。ヨーグルトメーカー KYM-013 6578円/アイリスオーヤマ
【2】頻度の高い温度と時間を設定できる
温度設定は25~70℃。よく作る温度や時間を設定しておけるマイボタン機能付き。ヨーグルトメーカー VYG-30 6490円/ゼリックコーポレーション
【3】ヨーグルトメーカーの老舗ブランド
温度は25~70℃までを1℃単位で設定でき、マイコン制御で精密に管理。ヨーグルティアS スタンダードセット1万1000円/タニカ電器
【4】4面加熱だからしっかり発酵する
温度は25~65℃で、設定温度までの到達時間が早い。操作パネルの使いやすさも◎。とろっとのむヨーグルトメーカー NYM-100 4928円/仲佐
作ったヨーグルトはこんな使い方も…
キッチンペーパーを敷いたざるにヨーグルトを入れて、冷蔵庫でひと晩おくと水切りヨーグルト(ギリシャヨーグルト)に。
「チーズのような食感と味になり、パンに塗って生ハムやオリーブオイルと一緒に食べてもおいしい」。
教えてくれた人
ダンノマリコさん/フードスタイリスト
発酵食や保存食に詳しく、レシピも提案。近著に『保存食&食べ方テク』(朝日新聞出版)や『フライパンひとつで魚のごちそう』(青春出版社)がある。
前橋健二さん/東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授
撮影/キッチンミノル
※女性セブン2022年3月24日号
https://josei7.com/
●ヨーグルトソムリエほりえさちこさんが提案!朝食に最適アレンジレシピ6選