太田和彦さん極上家呑みレシピ「玉子の味噌漬」と河瀬璃菜さん至福のお取り寄せ品4選
なかなか外食もままならない昨今ですが、一日の疲れを癒すために『おうち居酒屋』をオープンしてみてはいかがですか。
『家飲み大全』の著者であるデザイナー・作家の太田和彦さんが簡単にできる極上おつまみのレシピを教えてくれました。また、料理家の河瀬璃菜さんが、さまざまなお酒に合うお取り寄せグルメ4品を紹介。あなたの好きなものを揃えて、至福の時を楽しんでみてくださいね。
デザイナー・作家 太田和彦さん|おすすめ家呑みレシピ2選
酒にまつわる著書も多く、地方を中心に上質な居酒屋を紹介するテレビ番組にも出演中のデザイナーで作家の太田和彦さん。
「家呑み第1部はロング缶のビールを1本。第2部は日本酒でお燗2合。最近は信州地酒に集中しています」(太田さん)
家では食べられない料理が注文できる外呑みと、自分との絆を確認する家呑みは別物と考え、家呑みのつまみはすべて手作りだという。その中から2品のレシピを紹介します。
■【レシピ】玉子の味噌漬
<作り方>
【1】深めの保存容器にたっぷり味噌を入れて「味噌床」(右写真)をつくる。味噌の銘柄は問わない。
【2】味噌の上にガーゼを敷き、その上から卵黄がすっぽり入るくらいの大きさの穴を開ける(穴の数はいくつでも可)。穴の間隔を少し離して開けること。
【3】穴に1つずつ卵黄を入れる。このとき形が崩れないよう慎重に入れる。黄身がしっかりした種類の玉子がおすすめ。
【4】保存容器のふたをして冷蔵庫に入れて1~3日寝かせる。ねっとりと鮮やかな色になったら、別名「貧乏人のうに」の出来上がり。
■【レシピ】鉄火まぐろ
<作り方>
【1】まぐろの赤身の刺身を用意する。
【2】しょうゆに柚子こしょうをお好みの量溶いてまぐろにからめ、20分ほど漬ける。
【3】まぐろを皿に並べ、刻みのりをちらす。
写真は『家飲み大全』(大和書房)より。撮影/米谷享
◆デザイナー・作家 太田和彦さん(75)
資生堂宣伝制作室のアートディレクターを経て独立。日本各地の居酒屋を訪ねる、居酒屋探訪家としても知られる。最新著書は『家飲み大全』(大和書房)。
<太田和彦さんの家呑みマイルール>
「必ず専用盆を用意して、グラスや盃、小皿、箸をきれいに置く」
料理家・河瀬璃菜さん|おすすめ家呑みお取り寄せグルメ4選
もともと家で呑むことは少なかったという料理家の河瀬璃菜さん。
「自粛期間に、ネットや酒屋さんなどでお気に入りのお酒を探して、家で呑む機会が増えました。家呑みは、リラックスして呑めるところが、いいですよね! 家呑みの醍醐味は、“こうじゃなきゃいけない!”にとらわれず、自分の好きなお酒とおつまみを合わせたりして、自由に楽しめるところ。お酒は米焼酎『津軽海峡』のソーダ割りや、芋焼酎『だいやめ』をキリンの本搾りグレープフルーツで割ったり、どぶろく『純米白川郷』を夏はソーダで『どぶソーダ』にして、冬は燗で呑んでいます」(河瀬さん・以下同)
九州出身らしい、なかなかの呑みっぷり!
「でも、『家に帰る』というミッションがないので、ついつい呑みすぎてしまうことも。このくらいにしておこう、というのができないのは、九州の血でしょうか…(笑い)」
■【青森】八戸ニューシティホテル『虎鯖棒すし』
全国でも有数の水揚げを誇る青森県八戸港の特に脂の乗った鯖を、塩と酢のみで仕上げ、鯖本来の脂の旨みを堪能できる逸品。
「『こんなにおいしいのは初めて!』と、衝撃を受けた鯖の棒寿司です。青森県の仕事を受託しているときに行く機会が多かったのですが、その際に偶然出合い、虜に。以来、青森に行くたびに買っていますが、都内で催事が行われるときも買います。とにかく肉厚で締め具合や脂の乗り方のバランスが最強!
口の中で再現してあげられないのが悔しいくらいにおいしいです」(河瀬さん・以下同)
八戸ニューシティホテル『虎鯖棒すし』700UP1本(700~750gの鯖を使用・10切れ)2808円
公式サイト:https://torasaba.base.shop/
■【福岡】ひろしょう『辛子めんたいこ』
卵本来の風味と粒子感にこだわり、国産の卵のみで作られためんたいこ。
「ふだんは切れ子のリーズナブルなものを買いますが、お正月などはやはりおいしくて、形のいい立派なめんたいこを食べたいんです。『ひろしょう』のめんたいこは、北海道で取れた国産たらこを選別して、丁寧に作られているので粒感が素晴らしくとてもおいしい! ホカホカご飯にのせてもよし、おつまみにしてもよしの逸品です」
ひろしょう『辛子めんたいこ』100g 1080円
公式サイト:https://shop.hirosyo.com
■【東京】肉山『肉山バラエティセット』
吉祥寺の予約困難な人気店『肉山』を自宅で堪能できる贅沢なお取り寄せセット。
「実は、加工肉は得意ではないのですが、ここのシャルキュトリーは絶品!ジューシーなソーセージにきれいな味わいで、スッキリとした旨みのパテ。赤身のローストビーフは噛めば噛むほど味わい深くおいしいんです。自家製のマスタードをたっぷりつけると、まるで、お店で食べているような気持ちになります」
肉山『肉山バラエティセット』ローストビーフ200g、パテ100g、チリソーセージ80g×2本、粗挽きソーセージ80g×2本、ビーフカレー200g、ローストポーク150g 5724円
公式サイト:https://nikuyama29.raku-uru.jp/
■【岩手】北三陸ファクトリー『洋野うに牧場の四年うに UNI&岩手産バターSPREAD』
旬の“キタムラサキウニ”を水揚げ後すぐ、丁寧に蒸し上げ、良質の生乳からつくられる岩手産の発酵バターと合わせた、うに含有率70%の商品。
「イベントのお仕事で出合ったのですが、その濃厚な味わいときれいなうにの甘みと旨みに感動! おもてなしや、ちょっと贅沢をしたい日にぴったりのおつまみです。バゲットに塗るのはもちろん、締めにうにパスタを作っても最高です!」
北三陸ファクトリー『洋野うに牧場の四年うに UNI&岩手産バターSPREAD』60g 3480円
公式サイト:https://kita-sanrikufactory.myshopify.com/
◆料理家・河瀬璃菜さん
フードプロデューサーとして、商品開発や店舗プロデュースのほか、地方活性化のための6次産業(*)支援にも力を入れている。著書に『神レンチン』(文藝春秋)など。
(*)6次産業は、原料生産(1次産業)、加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)などを取り込み、創意工夫によって生産物の価値を高めること。
<河瀬璃菜さんの家呑みマイルール>
「柑橘を使ったつまみには柑橘を搾ったお酒など、関連性を持たせる」
取材・文/苗代みほ 撮影/横田紋子(本誌)
※女性セブン2022年1月20・27日号
https://josei7.com/
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