失敗しない!高齢者向け入居型施設を選ぶポイント
特養以外の高齢者向け住まいとして、現実的に入りやすいとされる老健、ケアハウス、サ高住。ホームや施設見学の際、施設の外観や内装ばかりに気を取られていては住みやすさはわからない。サービス内容は施設によるが、チェックしておきたいポイントは?
【1】献立表
昔のようには動けない高齢者にとって、食事は何よりの楽しみ。できれば2か月分の献立表を見せてもらおう。バリエーションはあるか、季節や行事に対応したメニューがあるかをチェックするだけでも、施設が食にどれだけ重点を置いているかがわかる。病気対応食があるか、こちらの要望を聞いてくれるかもチェックして。
【2】趣味活動
趣味は、入所者がイキイキと生活するための大切な要素。外出だけではなく、さまざまなイベントが行われているか、親が楽しめる趣味活動があるかを確認しよう。写真のセンチュリーテラス船橋では、ボランティアによる教室が開かれるほか、毎週月曜日は習字の先生をしていた入居者が教える書道教室も開かれている。
【3】浴室
浴室は一般浴室と、寝たままや座ったままでも入浴できる特別浴室があるが、装置のすごさを見るのでなく、清潔かどうかを見よう。また、衣類の着脱はカーテンで仕切られた場所で行うなど、プライバシーに配慮しているかどうかで、施設の介護に対する考え方が見えてくる。
【4】職員の身だしなみ&休憩室
「介護は人がすべて。だから見学が必須なんです」と話すのは、介護に関する著書も多い作家の本岡類さん。職員の不満は入所者への対応に表れることが多い。職員は、身だしなみに気を配る心の余裕があるか、顔の表情は暗くないかをチェック。また、職員専用の休憩室を見れば、施設側の職員への待遇を知ることができる。
【5】パンフレット
見学時にもらえる施設のパンフレットと料金表だが、写真の豪華さに惑わされてはいけない。
「豪華なパンフレットは、ひと昔前の見合い写真のようなもの。きれいな言葉ばかりを鵜呑みにせず、小さく書かれている文字情報(住所、介護体制、料金など)こそチェック。小さい文字にこそ、大切な情報が書かれている場合が多いですから」(本岡さん)。
※女性セブン2013年11月14日号