観葉植物で素敵なインテリアを作る5つのコツ|グリーンスタイリストの自宅公開
観葉植物を迎えるとなると最初から大きくて重い鉢植えをイメージしがちだが、「ぜひ、大きすぎないものから始めてみて!」と、フラワー&グリーンスタイリストのさとうゆみこさん。さとうさんの自宅にお邪魔すると、小さな観葉植物を大きく見せて、素敵なインテリアを作る、目からウロコのアイディアが満載でした。誰にでも簡単にできる5つのコツを教えてくれました!
置き場所を変えると植物も元気に!
いざ観葉植物を迎え入れても、「なんとなく窓辺に置くだけ」「どんな風に飾ったらいいかわからない」という人も多いはず。そこで、フラワー&グリーンスタイリストのさとうゆみこさんに自宅での飾り方のコツを教えてもらった。
「高さが1.5~2mもある大きな鉢植えは重くて、女性の力では動かすのもひと苦労で、同じ場所に置きっぱなしにしがち。すると植物の調子が悪くなってしまうこともあるんです。素敵な陶器の鉢に植え替えたけれど重くて動かせない…という場合も。
私は大きな鉢植えは置かずに、季節や気分で小さな鉢植えをこまめに動かして、インテリアとの組み合わせを楽しんでいます。
植物は置きっぱなしにするよりも、日当たりや風通しによって置き場所を変えてあげた方が元気になります。植物の居場所が変わると家の中の空気も流れて、気持ちいいですよ」
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【1】椅子の上に置いて高さを出せばまるで大きな鉢植えのように
高さのない鉢植えでも、椅子や棚の上に置いて高さを出すだけで存在感がグッとアップ。
「低めの観葉植物を、いまはもう使っていない2人の子供が愛用したベビーチェアーに置いたら、ちょうどいい高さになりました。棚の上に置いても目線が上がり、部屋の中に立体感が出てきます」(さとうさん・以下同)。
【2】1つの箱にまとめるだけで“即席寄せ植え”が完成!
いくつもの種類を大きな鉢に植え替えて楽しむ寄せ植えも人気だが、わざわざやるのは億劫…という人におすすめなのがこちら。
「小さなポリポット(プラスチック容器)ごと1つのいれものにまとめて飾っています。1鉢だとやや不格好な子や、元気がなくなって回復を待っている子も、まとめて置くことでそれぞれのアラが隠れ、素敵に見えます。これなら気分転換に入れ替えるのも簡単です」
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【3】大きな植物を1つ吊るして空間を引き締める
さとうさんの自宅で真っ先に目に入るのは、リビングの中央に吊るされた大きなシッサス・エレンダニカ。シンボリックな1鉢があることで空間にメリハリが出て引き締まって見える。
「普段はワイヤーで天井から吊り下げていますが、水やりのときや部屋のレイアウトを変えるときにサッと簡単に外せて便利。吊るすワイヤーをやわらかいものにすれば、鉢の中に隠れるので、スツールの上に直置きしても素敵に決まります。吊るす場合は、小さくて軽いものならカーテンレールなどに掛けても大丈夫ですが、重いものは天井に専用のアンカーを打つなどすることが大切です」。
【4】花器、食器、ガラスにそのままIN!“鉢の着せ替え”でオシャレに変身
さとうさんはわざわざ植え替えをせず、買ってきた容器のまま、好みの器のなかに鉢を入れて飾っているものも多い。
「植え替えてしまうと置き場所もいれものも固定されてしまいますが、これなら気分に合わせて外側を好みの花器や陶器に交換できます。夏はガラスに入れても涼やか。なかだけ取り出してベランダでシャワーをかければよいので水やりや日光浴もストレスなく行えますよ」。
【5】日光浴や外気浴もルーティンに
観葉植物は日光浴でさらに生命力がアップ。木陰に置いて風に触れさせたり、直射日光が好きなサボテンはたっぷり陽を浴びさせたり、そんなルーティンも小ぶりな鉢なら気軽にできる。
「動かしたり、置き場所を変えたりすることで植物に触れる機会も多くなり、調子が悪いなどの異変にも気づきやすくなります。いざというときに調べられるよう、植物の名前は必ず記録しておいてくださいね」。
教えてくれた人
フラワー&グリーンスタイリスト さとうゆみこさん
フラワーコーディネート、グリーンアドバイザーなど植物のあらゆるジャンルで活躍。『green&knot』主宰。自宅で行うフラワー教室も人気。
公式インスタグラム:Instagram@yumikosatooo
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2021年6月10日号
https://josei7.com/
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