人気の“観葉植物”ベスト7|初心者にもおすすめの種類と失敗しない選び方・育て方
おうち時間を充実させるために、「植物をじっくり育てたい」「いつも自然に触れていたい」と観葉植物を飾る人が増加中。ただ、グリーンのある暮らしに憧れる一方、うまく育てられるか不安…という人も多数。そんな人のために、育てやすいオススメの品種や育て方、飾り方のコツを植物のプロに教えてもらいました。夏に向けて、愛らしく個性豊かな1鉢を迎え入れてみませんか?
まずは育てやすい品種を選ぼう
1万種類以上の観葉植物や花苗を扱う都内最大級のガーデンセンター『オザキフラワーパーク』では、コロナ禍で観葉植物の売れ行きが絶好調! 品種によっては品薄のものもあるほど。同社の江村武之さんに初心者でも失敗しない選び方のコツを聞いてみると…。
「初めての人はうまく育てられるか不安も多いと思うので、水やりの回数が少なくてもよいもの、日照不足にも耐えられるもの、なにより丈夫で元気なものなど、手がかかり過ぎず、育てやすい品種を選んでみましょう。
今回は、育てやすく、当店で人気のものばかりを厳選しました。まずは好みの樹形など、ビビッと来る1本をフィーリングで選んでみてください!」
観葉植物 人気BEST7
あらゆる植物を扱う『オザキフラワーパーク』で売れている観葉植物をランキング形式で紹介。特徴や育て方、価格など購入の参考になる情報もチェックしてみて。あなたに合ったグリーンが見つかるはず!
※価格は『オザキフラワーパーク』の参考価格です。鉢のサイズは1寸=3cm、10寸で尺鉢となります。
【7位】アルテシマ
黄色く大きな葉が室内を明るく華やかに演出してくれる。比較的丈夫で育てやすいが、日光を好むので日当たりのよい場所に置くのが鉄則(直射はNG!)。暗い所に置くと葉緑素を増やそうと葉が緑色になってしまうので、必ず明るい所に置き、葉の色を鮮やかに保ってあげて。/参考価格:8寸で1万円前後
●ケア度をCheck
水やり ★★☆☆☆
日照 ★★★★★
【6位】ベンガレンシス
美しい真っ白な幹肌に、厚めで存在感のある大きな葉が魅力的。葉を触るとベルベットや裏起毛のような質感で気持ちいい♪ 葉が大きいのでホコリがたまりやすいため、時々拭いたり、シャワーで洗い流すのを忘れずに。水は土が乾いたらたっぷりあげよう。/参考価格:7寸で9000円前後
●ケア度をCheck
水やり ★★☆☆☆
日照 ★★☆☆☆
【5位】シェフレラ
白い幹に明るい緑の葉がみずみずしく、室内に軽やかな彩りを添えてくれる。水はあまり欲さず、暑さや寒さにも強く、温暖な地域では庭木として外で育てられるほど丈夫! 葉がモリモリと生い茂るので、こまめに剪定するとキレイに枝分かれする。/参考価格:尺鉢で2万5000円前後
●ケア度をCheck
水やり ★★☆☆☆
日照 ★☆☆☆☆
【4位】ベンジャミン
小さな葉がたくさん茂り、写真のような黄色っぽい葉と緑色の葉の品種がある。葉が黄色い斑入りのものは葉緑素が少ない分、やや繊細。日当たりがよい場所を好み、環境が変わると葉を落としやすい傾向があるので、頻繁に置き場所を変えるのは控えて。/参考価格:6寸で6000円前後
●ケア度をCheck
水やり ★★★☆☆
日照 ★★★★★
【3位】エバーフレッシュ
細かい葉が美しく、涼やかなビジュアルが人気。小さめサイズもあるので選びやすい。水を好み、水を切らすとすぐ元気がなくなるので、1週間に1度の水やりを忘れずに。比較的育てやすいがややナイーブで、水や日照時間が不足すると葉が散るので気をつけて。/参考価格:尺鉢で2万円前後
●ケア度をCheck
水やり ★★★★★
日照 ★★★★☆
【2位】ウンベラータ
「フィカス」というゴムの木の一種で、水やりや明るさが少なめでもよく育つ。日照が少ないとより効率的に光合成をしようと葉を大きく茂らせる特徴が。よく育つので根が増えたら大きな鉢に植え替えるのがおすすめ。寒さが苦手なので冬は窓際に置かない方が◎。/参考価格:9寸で1万8000円前後
●ケア度をCheck
水やり ★★☆☆☆
日照 ★★☆☆☆
【1位】パキラ
知名度と育てやすさから、初めの一歩に選ぶ人が多い。金運アップの「マネーツリー」とも呼ばれる。水を多少切らしても耐えることができ、暑さや寒さにも強く、耐陰性(日照不足に耐える力)にもすぐれ、置き場所を選ばない。水をあげすぎると根腐れしやすい。根が細いため植え替えの際は注意を。/参考価格:尺鉢で1万2000円前後
●ケア度をCheck
水やり ★☆☆☆☆
日照 ★☆☆☆☆
観葉植物の育て方 初心者でも失敗しない3原則
まずはコレだけは守って。初心者さんでもこの3つを守れば大丈夫!
1.水をあげすぎない
初心者が失敗しがちなのが、かわいがりすぎて水を頻繁にあげてしまうこと。花とは違うので、土の表面が乾かないうちに水をあげるのはNG! 水のあげすぎは根腐れの原因に。
2.「風」がキーワード
実は大切なのが「風」。植物は葉の裏で蒸散(水蒸気を排出すること)しており、風が吹くことで効率よく蒸散できる。また風が吹くと適度なストレスがかかり、ギュッと引き締まって育つ。
3.直射日光を避け、日当たりのよい場所に置く
ほとんどの観葉植物は亜熱帯に生育していて直射日光が苦手。個体によって差はあるが、日光でなくても室内の照明で育つものが多い。室内に置く場合はレースのカーテン越しの窓際がおすすめ。光の強い西日は避けて。
教えてくれた人
江村武之さん
都内最大級のガーデンセンター『オザキフラワーパーク』に勤務。「グリーンで気持ちを明るくしてください!」
■オザキフラワーパーク
東京都練馬区石神井台4-6-32
電話:03-3929-0544 HP:https://ozaki-flowerpark.co.jp/
撮影/深澤慎平 イラスト/成瀬瞳
※女性セブン2021年6月10日号
https://josei7.com/
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