タイプ別おすすめの観葉植物ベスト5｜自分にぴったりの種類と育て方のポイント4つ

　見るだけで癒される“観葉植物”。1万種類以上の観葉植物や花苗を扱う都内最大級のガーデンセンター『オザキフラワーパーク』の江村武之さんが、初心者でも育てやすい小さめサイズの観葉植物5種類を『育てる人のタイプ』に合わせて厳選。さらに、育て方のアドバイスをQ&A形式で紹介します。あなただけの相棒がきっと見つかるはず！

1.ズボラさんには…生命力の強い『ガジュマル』を
2.癒されたい人には…ホッと親近感のある『コーヒーの木』を
3.オシャレさんには…壁に飾れる『コウモリラン』を
4.個性派さんには…葉が妖艶な『サンセベリア』を
5.元気をもらいたい人には…ビタミンカラーの『オキシカルジウム』を
観葉植物の育て方4つのポイントをQ＆Aで解説

1.ズボラさんには…生命力の強い『ガジュマル』を

　沖縄で自生し、精霊キジムナーが宿る「幸福の木」として知られる。生命力が強く丈夫なので、ズボラな人でも育てやすい。水やりは少なくても大丈夫だが、日の当たる場所を好み、寒さが苦手。不思議な形の根がユニークなので、気に入った1鉢を直感で選んでみて。／参考価格：2.5寸で400円前後

●ケア度をCheck
水やり　★★☆☆☆
日照　　★★★★☆

2.癒されたい人には…ホッと親近感のある『コーヒーの木』を

　コーヒーの木は、実は観葉植物としてもおすすめ。ツヤツヤした発色のよい葉が鮮やかで、親しみやすい形にホッとする。熱帯性の植物なので日当たりのよい場所を好み、冬は苦手。夏は水を多めにあげて。観葉植物には珍しく白い花が咲き、赤い実をつける。／参考価格：3寸で650円前後

●ケア度をCheck
水やり　★★★☆☆
日照　　★★★☆☆

3.オシャレさんには…壁に飾れる『コウモリラン』を

　コウモリの羽に似ていることから「コウモリラン」。別名は「ビカクシダ」。水を蓄える「貯水葉」と、胞子をつける「胞子葉」を持つ。貯水葉は板や苔に着生できるため、壁にかけたり、吊るしたり、飾り方もさまざま。水を好むため2～3日に一度は水やりを。／参考価格：苔玉など3000円前後

●ケア度をCheck
水やり　★★★★★
日照　　★★★☆☆

4.個性派さんには…葉が妖艶な『サンセベリア』を

　江村さんが「大好き！」とイチオシするサンセベリアは、葉の模様、大きさ、色、硬さなど、どれも個性的で、空気清浄効果も。乾燥に強く、耐陰性もあり、水やりは2～3週間に1度でOK。冬場は水をあげすぎると根腐れしやすいので注意して。／参考価格：4寸で2000円前後

●ケア度をCheck
水やり　★☆☆☆☆
日照　　★★☆☆☆

5.元気をもらいたい人には…ビタミンカラーの『オキシカルジウム』を

　葉は斑入りで黄色く、元気なビタミンカラーからパワーをもらえそう！　生命力が強く、切って水に挿しておくと根が出るほどパワフル。ポトスの仲間なので吊るして飾るのもおすすめ。日当たりのよい場所で葉がキレイに育つ。／参考価格：5寸で2500円前後

●ケア度をCheck
水やり　★★★☆☆
日照　　★★★☆☆

観葉植物の育て方4つのポイントをQ＆Aで解説

　植物の知識が豊富な江村さんに、観葉植物の育て方のポイントを聞いてみました。よくある疑問やお悩みをQ&A形式で紹介！

【Q】大きくなったら植え替えた方がいいの？

【A】「根は水や養分を吸い上げる大切な部分。葉や枝が成長しても鉢が小さいままだと、鉢の中で根がパンパンになり、根詰まりを起こして成長を妨げる場合も。植え替えの目安は1～2年。5～10月の元気な時期にひと回り大きな鉢に植え替えましょう」（江村さん・以下同）

【Q】肥料は必ずあげた方がいいの？

【A】「肥料を追加しなくても育ちますが、早く大きくしたい、葉にツヤを出したいときなどに有効です。葉の色が黄緑色に変色するなど、明らかに具合が悪いときは肥料ではなく活力剤を使って。植物にとって、肥料はごはん、活力剤はビタミンと考えると使い分けしやすいですよ」

【Q】植物といえば虫…虫が発生しないためのよい方法はある？

【A】「種類によって異なりますが、コバエは土の表面に卵を産むので、土の上に赤玉土やヤシの皮などを置き、土の表面をカバーすると◎。また、霧吹きで葉の表面を湿らせておくと、乾燥を好む虫を予防できます。虫は葉の裏に付きやすいので普段からよく観察することも大事！」

【Q】日当たりがよくない家だけど、育てられる？

【A】「観葉植物は亜熱帯に生育するものが多く、文字が読めるくらいの光でも最低限の光合成ができます。むしろ野菜や花と違って直射日光だと葉焼けする場合もあるので注意。品種によりますが、人工照明でも8時間ほど照射時間があれば室内で育てられるものも。中には日光を好む品種もあるので、事前に調べてから家にあった植物や、置き場所を決めて」