兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第95回 脳内は“お爺ちゃん”でした】
ライターのツガエマナミコさんが一緒に暮らす兄は若年性認知症だ。日常生活にも介助が必要になってきた兄に先日、ついに要介護2という通知が届いた。この後、ケアマネジャーを立てたり、デイケア施設を探したりと、ツガエさんの多忙な日々は続くのだが、そんな中通院の日もやってきた。前回の通院より新しい医師に変わり、その医師の態度に不信感を抱いているツガエさん。さて、今回の診察はどうだっったのか?
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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診察前は、まず兄に入浴してもらうのがひと苦労
兄の要介護認定の結果(第94回)が届いた2日前、2か月に1度の受診日でございました。
財前(仮名)先生とは2回目の対面になるわけですが、初対面の印象が悪すぎたので受診日が憂鬱で仕方がありませんでした。
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前回、認知症薬のアリセプトを5mgから10mgに引き上げられたものの、結局わたくしは兄に5mg錠しか飲ませていないので、「10mgにしてどうでしたか?」という質問に嘘をつくしかない…と気が重くなっていました。