ピーターも豪邸を手放し平屋を購入!シニアは2階に寝ないほうがいい3つの理由
リビングや水回りなど家族の共有スペースは1階に、寝室や子供部屋など個人のスペースは2階に配置しているという家庭は多いのではないだろうか。しかし、住居で危険が起こりやすい時間帯は「夜」だ。逃げ道が少なく、「階段」という障害物がある2階は危険の温床だった!ピーターの愛称でおなじみの歌手、池畑慎之介(68才)は、一昨年、葉山(神奈川)に持っていた豪邸を手放したという。
1階建て住宅「平屋」の着工数が10年で2倍に
少子化やコロナ禍の影響から、日本の新設住宅着工戸数は年々減り続けている。しかし、その中にあって伸びているものがある。それが1階建て住居、いわゆる「平屋」の着工戸数だ。
2010年には、居住専用住宅に占める平屋の着工戸数は、わずか6.19%だった。それが2020年には11.2%まで上昇。10年で2倍近い伸びを見せているのだ。なぜ平屋人気が高まっているのか。
平屋に引っ越す芸能人も…シニアに平屋がおすすめの理由
元TBSアナウンサー・山本文郎さん(享年79、2014年逝去)の妻である山本由美子さん(55才)も、今年、平屋に引っ越したばかり。以前は、千葉にある2階建ての家で家族と暮らしていたが、2人の息子も社会人となり、大量に残された文郎さんの遺品整理も兼ねて、引っ越しを決意した。年上の知人から、「60才を過ぎたら、家は小さい方がいい」とアドバイスを受け、都内近郊の平屋を選んだのだ。
「新生活は、ものすごく快適」と由美子さんは語る。
階段の上り下りが無いのが本当に楽
「2階建ての家に住んでいたときは、洗濯がとにかく大変でした。1階にある洗濯機で洗ったら、濡れて重たい洗濯物を抱えて階段を上り、2階のベランダに干す。乾いたら取り込んで、1階のリビングで畳む。その後、再び、2階にある私の寝室や子供たちの部屋まで持って行く。時間も無駄だし、終わった後はヘトヘトでした。平屋は洗濯が本当に楽です」(由美子さん・以下同)
若いうちはいいが、洗濯かごを抱えて階段を上り下りすることは、足腰が弱ってくると転倒の危険につながる。
震度4を記録した夜に実感した安心感
さらに由美子さんが、心底、平屋へ引っ越してよかったと実感したのが、2月13日の深夜に起こった福島県沖地震の際だ。最大震度は6強、東京や千葉でも震度4を記録した。
「先日の地震で、想像以上に人は動揺するものだと感じました。引っ越す前は寝室が2階にあったため、地震が起こると階段を下りて、避難口の確保をする必要がありました。ですが、もし停電した場合、2階だったら、懐中電灯を頼りに階段を下りなければならない。それはあまりにも恐ろしいことです。60才を目前にすると、生活には何よりも安心感がほしいものです。2階に寝室がある場合は、できる範囲で1階に移すことをおすすめします」
ピーターさん「らせん階段」に不安を感じ平屋へ
階段に不安を感じるケースは珍しくない。ピーターの愛称でおなじみの歌手、池畑慎之介(68才)は、一昨年、葉山(神奈川)に持っていた豪邸を手放したという。
ピーターのこだわりが細部まで詰まった家だったが、骨折して松葉づえ生活になったとき、らせん階段に大きな不安を感じたと明かしている。現在は、建売の平屋を購入し、そこで暮らしているそうだ(『週刊朝日』2021年4月9日号より)。