人気料理研究家・松田美智子さんの冷蔵庫を拝見!抜群の収納センスを実現する方法
人気料理研究家の松田美智子さんの冷蔵庫は、スッキリ見やすく使いやすい工夫がされているという。「もう数十年この収納方法です」という松田さんに、冷蔵庫収納のコツを教えてもらいました。
庫内が見渡せる「コの字」収納はさすがの使いやすさ。実践すれば、“冷蔵庫の奥の方は何が入っているのかわからない”“賞味期限切れの食材が発掘された…”がなくなりますよ!
【目次】
スリム冷蔵庫2台使い。「コの字」収納で見やすく、手が届きやすい
松田さんは『ミーレ』の冷凍冷蔵庫を2台並べて併用。保存瓶などを“コの字”で収納することで冷蔵庫の中央に空間が誕生。何が入っているか一目瞭然で、土鍋やケーキなどもそのまま冷蔵できるスペースが保てる。
「調味料や常備菜は中身が見える容器に小分け保存。種類ごとに同じシリーズの容器で統一しています。スタッキングできるものが便利ですね」(松田さん・以下同)
最近、フル活用しているのが ”真空パック器“だとか。肉や魚の切り身、ソーセージなどは新鮮なうちに真空パック。
「冷凍庫はいまや、まるで書類キャビネット(笑い)。整然と整理できていれば食材ロスがないのはもちろん、気持ちよく料理ができて、よいこと尽くめです」
【冷蔵室】アイデア満載!整然とした庫内は料理のテンションを上げる
アイデアと工夫で使いやすさをアップ!
●朝食アイテム:セットにして常備
バターやジャム、パテは小さいふた付き瓶容器に小分け。チーズなどと一緒にかっちりしたラックにまとめて収納。
「こうすれば冷蔵庫で迷子になりません」。
●コーヒーかす:庫内の脱臭にはコーヒーかす
コーヒーには脱臭効果あり。ドリップ後に乾燥させて自家製“脱臭袋”に。
【ドアポケット】保存容器を活用して見やすく
●色移りや汁気が心配なものは密閉瓶容器へ
ちょっと残ったソース、きんかんのシロップ漬け、色移りするスパイス類などはふた付きの瓶容器で保存。『WECK』で統一。
●スパイスや調味料は統一容器に保存
つねに欠かさない調味料や常備菜などは容器を決め、ラベルを貼って管理。密閉性の高いスクリュー型のふた『チャーミークリア』を愛用。
「形が統一されていてスタッキングできるので収納しやすく、中身も一目瞭然」。
【野菜の保存】乾燥を防ぎ鮮度を保つためペーパータオルが欠かせない!
●ごぼう:泥は付いたままペーパータオルで包み密閉袋へ
●かぶ:葉を落として水に漬け、ペーパータオルに包んで密閉袋へ
●しょうが:手頃な塊に分け、汚れや傷を除いてからペーパータオルで包んで密閉袋へ
●ねぎ:適当な長さに切り分けてペーパータオルで包み密閉袋へ
●レタス・キャベツ:芯に爪楊枝を3本! いつまでもフレッシュに
芯に爪楊枝を刺して成長点を破壊すると、10日経っても鮮度をキープ。
【冷凍室】すっきりタテ収納で見やすく
「真空パック器を購入してから、冷凍保存が劇的に進化! お肉も魚もぴっちり薄く立てて収納できるようになって、冷凍焼けもせず購入時のままの状態で鮮度が保てておすすめです」
●肉・魚:ドリップも出ずおいしさそのまま
肉や魚、ウインナーなどを密封保存。「おいしい生鮭を買ったら、自分の好みの塩加減で味付けして真空保存しておけば、食べたいときに焼くだけです」。
●豆腐・こんにゃく:余ったら即冷凍
水気が抜けて、炒り料理に最適。「中途半端に残ってしまったら迷わず冷凍します」。
教えてくれた人
料理研究家 松田美智子さん
料理研究家のホルトハウス房子さんに師事し、1993年から「松田美智子料理教室」を主宰。オリジナル調理ブランド「松田美智子の自在道具」も好評。『松田美智子オフィシャルサイト』http://www.m-cooking.com/
撮影/鍋島徳恭
※女性セブン2021年3月25日号
https://josei7.com/
●「イマドキの料理の“センセイ”にちょっと言わせて」ばぁば×松田美智子さん対談