肝臓がん・肝臓の健康に”緑茶”と”コーヒー”がいい理由|1日何杯飲むのが理想?
“沈黙の臓器”といわれる肝臓は、状態が悪化していてもなかなか気づきにくい。そこで、なるべく肝臓に良いものを普段の食生活に取り入れたいもの。最新の研究で明らかになった肝臓にいい飲み物とは…。専門家に解説いただいた。
緑茶を飲む人は肝臓がんのリスクが低い
実は、体内で一番多忙といわれる臓器は肝臓だ。生命維持に必要な酵素や栄養素を作ったり、人間の体を動かすエネルギーとなるグリコーゲンが貯蔵されたり、アルコールなどを分解したり、重要な役割を担っている臓器だ。
最新の研究では、肝臓に良いとされる食品がわかってきた。医療の専門家に、何をどのように摂取したら良いのかを解説してもらった。
肝臓にいい食材として、新たな研究も発表されている。米ボストン在住の内科医・大西睦子さんが解説する。
「上海の同済大学医学部の研究者らの研究によると、緑茶を20年以上飲んでいる人は肝臓がんのリスクが低いことがわかりました」
特に、1日約4杯飲む人は最もリスクが低いとされています。
→「お茶」はスゴイ!選び方、いれ方、健康知識…最新情報を徹底紹介
コーヒーには肝臓の炎症を和らげる作用が…
さらに、オランダや英国の研究では、コーヒーが肝臓病や肝臓がんのリスクを下げると報告されている。
「1日5杯のコーヒーで肝臓がんリスクが半分になるという研究結果もあります。
コーヒーには肝臓の炎症を和らげる作用があると考えられ、まだ研究途中ではありますが、クロロゲン酸をはじめとする複数の抗酸化物質が含まれている。動物実験で肝臓がんを予防したという報告もあります」
→コーヒーの健康効果【まとめ】|コーヒーはいつ、何杯飲むのが体にいいのか
ただし、コーヒーの飲みすぎはカフェインの過剰摂取によるリスクがある。妊娠中の女性などは特に注意が必要だ。沈黙の臓器であるとともに、寛容な臓器でもある肝臓。日々、負担をかけていることを理解して、暴飲暴食は控えたいものだ。
→沈黙の臓器「肝臓」を知る!飲酒しない女性がかかる肝臓の病気は?恐怖…肝硬変の実例も
※女性セブン2021年1月1日号
https://josei7.com/