猫が母になつきません 第226話「やこうせい」
母の体内時計はどんどん前倒しになっています。最近は深夜の1時、2時に起きだすことも。私は宵っ張りなので、私がお布団に入る前に母が起きてしまうこともあります。高齢者は睡眠が浅く、メラトニンという夜眠くなる働きをするホルモンの分泌が少なくなるので睡眠のリズムが乱れやすくなるそう。夕方に寝てしまうと夜の睡眠の質が落ちるので、昼食後に30分くらいの短いお昼寝がよいらしいのですが、母は最近かなりしっかり寝ているような…2時間くらい寝ていることもしばしば。眠りの深さはわかりませんが、そばでごそごそ家事をしていても起きないので結構ちゃんと寝ているようです。猫は夜行性と思われていますが、正確には薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)といって薄明(明け方)と薄暮(夕暮れ)の時間帯に活発に活動する動物なんだとか。とはいえ基本的に夜中は静かに寝ています。しかし音に敏感なので母が起きると猫も起きる。子どもみたいに夜寝かせるために昼は外で活発に遊ばせるなんていうこともできないし、彼らの睡眠をコントロールするなんて無理。何時に起きてくれてもいいんです、全員総出で私を起こそうとさえしなければ…(眠)。
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。