きゅうりやトマトを絶品鍋に!夏野菜たっぷり鍋レシピ|野菜の達人 植松良枝さん
鍋料理は秋冬に限らず、夏野菜で作っても絶品! 夏が旬の野菜で作る鍋は、冷たいものばかり飲んで疲れた夏の体を芯から温めてくれる。
「きゅうりやセロリは生でも食べられるので、薄くスライスしてさっとしゃぶしゃぶして食すのが暑い日の鍋にぴったり。
さっぱりとしただしで、ホットサラダ感覚で野菜をモリモリ食べられますよ」と語る、野菜料理に定評がある料理家・植松良枝さんの夏野菜鍋レシピを紹介する。
ワンタンとたっぷり夏野菜鍋
<材料> (3~4人分)
レタス…大1玉
きゅうり…2~3本
にんじん…小1本
セロリ…大1本
ミニトマト…15個
空心菜…1~2束
ワンタンの皮…2袋(60枚分)
水…6カップ
<A>
酒…1/4カップ
ナムプラー…大さじ2
<肉だね>
豚ひき肉…200g
むきえび…150g
長ねぎ(みじん切り)…15cm分
しょうがの絞り汁…小さじ1
片栗粉…大さじ1 1/2
塩…小さじ1/2
黒こしょう…少量
ごま油…小さじ1 1/2
<つけだれ>
酢(または黒酢)…大さじ2
しょうゆ…小さじ4
豆板醤…小さじ1/3~1/2
白ねりごま…大さじ1~2
ごま油…小さじ1~2
<作り方>
【1】レタスは食べやすい大きさに手でちぎる。きゅうり、にんじんはヘタを切り、セロリは葉の部分を取り、それぞれピーラーで縦にスライスする。ミニトマトはヘタを取り、空心菜は2~3等分に切る。
【2】肉だねの材料のえびを食感が残る程度に包丁で叩いて粘り気を出し、残りの肉だねの材料と合わせてボウルに入れて練り混ぜる。
【3】鍋に水を入れて沸かし、<A>を加えて味付けをする。
【4】手のひらにワンタンの皮を1枚広げ、肉だねを適量のせ、三角形に折り、端を軽く押さえて【3】に入れる(初回は8個程度が目安)。肉に火が通るまで2~3分煮る。
【5】ワンタンの皮が透き通ってきたら、【1】の野菜を入れ、さっと湯がき、調合したつけだれでいただく。
★POINT
スライスした野菜は、氷水にさらすと、よりシャキッと食感に!
ワンタンの皮に肉だねをのせ、三角形に折りたたんで鍋にIN!
丸ごとトマトのおでん風鍋
<材料>(3~4人分)
冬瓜…正味400~500g
ミディトマト…6個
オクラ…8本
ズッキーニ…大1本
結びしらたき…200g
ちくわ…大1本
さつま揚げ(一口大のもの)…4枚
がんもどき(一口大のもの)…4個
うずらの卵(水煮)…8~12個
昆布だし…6カップ 練り辛子…適量
<A>
酒…大さじ2
薄口しょうゆ…大さじ3
みりん…大さじ3
塩…小さじ1
<作り方>
【1】冬瓜は皮をむき種とわたを除き、3cm厚さに切る。ミディトマトはヘタをくりぬき、皮を丸ごと湯むきする。オクラはがくの角部分をぐるりとむく。ズッキーニはヘタを切り落として縦半分に切ったあと、長さを3~4等分に切る。
【2】鍋に湯を沸かし(分量外)、結びしらたきをサッとゆがいて臭み抜きし、続けて斜め4等分に切ったちくわ、さつま揚げ、がんもどきを入れて30秒ほどゆがき、ざるにあげる。
【3】昆布だし(容器に水6カップと昆布15gを入れて冷蔵庫で一晩水出ししたもの)の昆布を取り除いて鍋で煮立たせ、<A>で味付けする。冬瓜を入れてふたをし、弱火で7~8分煮る。
【4】【3】に【2】とうずらの卵、ズッキーニを入れてひと煮立ちさせたら極弱火にし、ミディトマトとオクラを入れて7~8分煮含める。練り辛子を好みで添える。
さっぱり梅干しみぞれ鍋
<材料> (3~4人分)
なす…4本
オクラ…8本
みょうが…3個
鶏胸肉(皮なし)…大1枚
モロヘイヤ…4~5本
大根おろし(約12cm分)…1.5~2カップ
梅干し…3~4個
だし…5カップ
<A>
酒…大さじ2
薄口しょうゆ…大さじ3
<作り方>
【1】なすはピーラーで皮を縞状にむき、縦半分に切ったら大きめの乱切りにする。オクラはがくの角部分をぐるりとむき、2等分に切る。みょうがは縦4等分に、モロヘイヤは2等分に切る。梅干しは1個を2~3等分にちぎる。(種は残す)。鶏胸肉は縦半分に切り、5mm厚にそぎ切りにする。
【2】だしを煮立て<A>で味付けをする。なすを加えて5~6分煮たら鶏胸肉を加え、2~3分加熱し、色が変わったら、オクラ、みょうが、モロヘイヤを加え、軽く水気を絞った大根おろしと梅干しを入れて煮立たせる。
教えてくれた人
料理研究家 植松良枝さん
菜園で自ら食べたい野菜を作る。旬を生かした季節感あふれる料理が得意。著書に『春夏秋冬ふだんのもてなし 季節料理のヒントとレシピ』(KADOKAWA)。
撮影/深澤慎平
※女性セブン2020年9月17日号
https://josei7.com/
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