【京浜東北線】注目の介護付老人ホーム【まとめ】
京浜東北線や常磐線、京成電鉄、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーが乗り入れている「日暮里」駅。谷中銀座商店街や駅ビル、スーパーなどがあるため日常の買い物に不自由することはなさそうだ。下町の雰囲気も残っており、温かみを感じながら生活できるという。
日暮里駅から徒歩15分ほどの場所にある「ライフ&シニアハウス日暮里」は、多世代型コミュニティハウス「日暮里コミュニティ」の中にある介護付有料老人ホーム。日暮里コミュニティは荒川区が中学校の跡地を地域貢献のために活用すべく、事業者を選定。若い世代も入居する自主運営型の賃貸住宅「コレクティブハウスかんかん森」や保育園、クリニックが同じ建物に入居している。
日暮里コミュニティハウスをつくるにあたっては、ライフ&シニアハウス日暮里を運営する株式会社生活科学運営の理念に賛同して、一緒に住む人を集めるところから始めたという。そして、計画段階から賛同者で土地の見学や話し合いをし、共用部や居室の間取り、どのようなコミュニティをつくるのかが決められていったそうだ。当初は運営する上で効率的な2階に計画されていた風呂が、最上階の展望風呂となったのもそういった話し合いによるものだという。
ライフ&シニアハウス日暮里と同じ建物の2~3階にある、コレクティブハウスかんかん森。コレクティブハウスとは、共用空間を持ち、時々は一緒に食事をするなどによって人と人とがゆるやかにつながるコミュニティをつくりながら、より心豊かな暮らしをする住まいのこと。
株式会社生活科学運営は、1983年に任意団体として設立され、地域コミュニティを創造することを企業理念として住まいづくりを行ってきた。ライフ&シニアハウス日暮里には、自立型の「ライフハウス」と介護型の「シニアハウス」が併設されている。自立の状態でライフハウスに入居し、その後24時間の介護が必要になった場合は、シニアハウスに住みかえることができるそうだ。
自立期には自由に生活をし、一時的な体調不良があった場合に通院の付き添いや食事のサポートを受けることができるそうだ。生活において援助を受ける必要が生じた時は、ハウスのサポートと外部の訪問サービスなどを組み合わせて利用する。そして、介護が必要になった場合はシニアハウスに移り、身体介護や認知症ケアを受けながら暮らせる。そして希望すれば、協力医と家族との連携のもとに終末期ケア、看取りまで行う体制が整えられているという。
介護の方針としては「サービスし過ぎない」ことを念頭に置き、入居者が自分自身でできることを大切にしているそうだ。例えば、食堂での食器の上げ下げについても、助けが必要のない入居者は自分自身で行っている。それが介護予防につながり、我が家という意識が生まれるのだという。
多世代と交流を持ちながら日常生活を送れるライフ&シニアハウス日暮里。強い地域との結びつきも強く、多くの人と交流できる環境は生活の質を高めてくれそうだ。
→多世代が共に暮らしを営む介護付有料老人ホーム<前編>
→多世代が共に暮らしを営む介護付有料老人ホーム<後編>