【京急線】注目の介護付有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム【まとめ】
介護付有料老人ホームやデイサービス、グループホームなどの介護サービスを全国展開している株式会社シダー。上場企業のシダーが京急久里浜線「新大津」駅から徒歩3分のところにオープンしたのが介護付有料老人ホーム「ラ・ナシカ よこすか弐番館」だ。
2016年にオープンしたこちらのこだわりは住空間のデザイン。和モダンを意識したというその外観は、高齢者向けの施設では使われることが少ない黒を使い、入り口には瓦も使われている。
新しく施設を作る際は、まず最初に建物の形や色など外観を決めて、テーマを設定するのだという。ちなみにこちらのテーマは「昭和モダン」。そして、テーマにあった壁紙や床材などを一つひとつ選んでいくそうだ。老人ホームを作っているという感覚ではなく、担当者自身がどのようなところだったら住みたいかを考え、細かい所まで意識して造っているという。
土地の選定から始まり、外観のデザインや内装、調度品に至るまで、建設会社やデザイン会社に全てを任せるのではなく、できるだけ自分たちで考えているそうだ。居室をなるべく北向きに配置しない、流しの水受けに信楽焼を使う、階ごとに壁紙のデザインを変えるなどこだわりポイントは数多い。
北向きの部屋がないため、どの部屋も日当たりがよく、明るい気持ちで過ごせそうだ。居室は全て個室で、自分の好みに合わせてアレンジすることができるという。
映画などを楽しめる専用の部屋や広々とした理美容室など共用部も充実。ブラインドの色や材質、理美容室のチェアに至るまで、入居者の生活環境に配慮して選んでいるので、居室以外のスペースも居心地が良い空間に仕上がっている。
こだわっているのは建物だけではない。日々の楽しみであり、健康を保つために重要な役割を果たしている食事にもこだわりがいっぱい。この日のメニューは、ご飯に味噌汁、鶏の照焼き、蓮根のきんぴら、小松菜の辛子和え。食欲の出る彩りに、しっかりとした味付け。もちろん日替わりメニューで、好みやアレルギー、身体の状態に合わせたやわらかさなど、個別に対応してくれるという。
美濃焼のコーヒーカップやプラスチックではなく陶器の食器を使うなど、食欲が増すように細部にまでこだわっているという。塩分や糖分などの制限や硬さ、刻み方は一人ひとりに合わせていて、入居者の意見をメニューや味付けに取り入れるようにしているそうだ。新潟産のコシヒカリを使うなど、食材にもこだわっている。
ここでは、入居者が食べた量を毎食記録し、健康管理に役立てているそうだ。主菜を何割、副菜を何割食べたかを記録し、食欲が落ちている場合は医師と相談の上、カロリーの高い飲み物を補食として用意しているという。また、問題なく飲み込めているかを職員が確認し、食事のやわらかさを調整くれるので安心だ。
「自分や家族が住むならば」という視点で作られている「ラ・ナシカ よこすか弐番館」。建物や食事への徹底したこだわりへの評価が、その高い入居率に表れているのだろう。
→住空間のデザインにこだわり抜いている介護付有料老人ホーム<前編>
→下肢の筋力低下を防止!トレーニングに力を入れている介護付有料老人ホーム<後編>