誤嚥・嚥下障害の原因とリスク チェックリストと自宅でできる誤嚥予防体操【動画】
誤嚥予防のための簡単な体操(嚥下リハビリ)を動画で紹介する。動画に収録された簡単なトレーニングを実践することで、主に以下の2つの効果が期待できるという。
※動画制作・協力/理学療法士・西秀和さん、言語聴覚士・増本高志さん(楓庵訪問看護・リハビリステーション)。
●誤嚥予防体操をすると何がいいの?
1.飲み込みやすさの改善 → 嚥下機能の向上
2.声を出しやすくする → 歌う前の準備運動としても有効
●誤嚥予防体操はいつするのが効果的?
「嚥下リハビリは、食事前に行うことで、より効果が得られるとされています。
むせる回数が増えたり、飲み込みにくさが続く、疲労感がある場合は、食事がしんどくならない程度に回数を調整してみてください」
簡単4ステップ!誤嚥予防体操|動画の解説
動画の流れは、4つのパートに分かれている。いずれも初心者ができる簡単なものになっている。
1.深呼吸
2.持続発生
3.首のストレッチ
4.口・舌の運動
嚥下リハビリの動画を簡単に解説すると…
1.腹式呼吸で準備
手をお腹において、鼻から大きく息を吸って口からゆっくり吐く。
吸ったときにお腹がふくらむのを感じて実践しよう。
2.発生の練習
大きく息を吸って「あ~」と声を出し、10秒数える。
3.首のストレッチで喉の周りをほぐす
最初に、
顎を喉につけるように首を前に倒し3~5秒、ゆっくり頭を上げて、喉をのばしながら頭を後ろへ倒して3~5秒。
次に、
肩を動かさないように後ろを見るようにして右を向いて3~5秒、反対側も同様に。
最後に、
耳を肩に近づけるように頭を右に倒して3~5秒。反対側も同様に。
顎を喉につけるように頭を前に倒してから、首をぐるりと大きく1周
喉のまわりの筋肉が伸びているのを感じながら…
4.口回りと舌を鍛える舌回し体操
・唇を固く結んで…
・大きく口を開ける
・舌を出す
・舌を上にあげる
・舌を右、左に動かす
・舌をぐるりと1周動かす
さらに、この一連の動作を「むすんでひらいて」の童謡にあわせてすることで、楽しみながら嚥下リハビリになるという。
→死を招く誤嚥性肺炎を防ぐ のみ込む力を鍛えるトレーニング法