ホットプレートはとっても便利!おかずからデザートまで変わり種10レシピ|調理歴25年のかめ代さん
全国家電量販店の「ホットプレート・たこ焼き器」の3月の販売台数が前年同月比で35%も急増(GfKジャパン調べ)するなど、ホットプレートに注目が集まっている。その理由は、コロナ禍による外出自粛で、3食おうちご飯の家庭が増えたから。
ホットプレートは、シニア世代も火を使わないので安心、洗い物も減るので便利だ。今回は、「焼く」「炒める」以外にもさまざまな使い方をご提案。変わり種のレシピを紹介する。
ホットプレートは特大フライパン兼保温大皿と思うべし!
ホットプレート料理といえば、焼きそばやお好み焼き、ホットケーキなど、「炒める」「焼く」調理によるレシピを思いつきがちだが、蓋をすれば「蒸す」「煮る」「炊く」調理もでき、保温機能を使えば「低温調理」もできる。つまり、1台6役をこなすスーパー調理家電なのだ。そう語るのは、ホットプレート料理家のかめ代さんだ。
「ホットプレートは特大のフライパンなんです。大きいから、プレートの半分で主菜、もう半分で副菜など、同時に複数の料理が作れて効率的。さらに、本来複数使うはずだった調理器具の洗い物からも解放されます。いちばんのメリットは保温モードがあること。調理後にプレートごと食卓に出せば、大皿代わりになり、食事の最後まで冷めることなく熱々の料理が味わえます」(かめ代さん)
ホットプレート調理歴25年のベテランが教えるレシピ10
魚のみそ漬けなどもグリルを使わず、クッキングシートを敷いたホットプレートで焼けば、焦げつきにくく、後片づけも楽だという。今回は、ホットプレート調理歴25年のかめ代さんが厳選したレシピ10品をご紹介。楽しみながら作ってみてください!
※レシピは特記以外4~5人分。今回のホットプレートは平面プレート(幅約50.5㎝×奥行約31cm×深さ約2.1㎝)を使用。加熱温度は機種によって異なるため様子を見ながら調節を。予熱をしっかりすること。
鶏ささみのバンバンジー
【1】鶏ささみ400gは筋をとり、縦半分に切ってから適当な長さに切る。
【2】ポリ袋に、ざく切りにした長ねぎの青い部分1本分、薄切りにしたしょうが1片分(10g)、酒大さじ2、塩小さじ1/2を入れ、【1】の鶏肉を入れてもみ込み、10分置く。
【3】ホットプレートの中央を空けてもやし2袋(400g)を敷き詰め、その上に細切りにしたピーマン・赤ピーマン各3個分とにんじん1本を、それぞれ彩りよく並べたら、【2】の鶏肉をのせる。
【4】水1/2カップを回し入れ、蓋をして高温(250℃)で加熱。ジュージューと音がしてから、さらに 5分加熱。
【5】タレを作る。みじん切りにした長ねぎ大さじ3、みじん切りにしたしょうがとにんにく各1片(10g)、練りごま・しょうゆ・酢・すりごま各大さじ3、砂糖大さじ1を混ぜ合わせる。
【6】【4】の鶏肉に火が通ったら保温に。中央に【5】のタレを置き、サンチュ、大葉などの生野菜適量を添える。生野菜に具をのせ、タレをかけていただく。
★ポイント★ タレを保温するスペースを空けておいて!
タレを全体にかけて調味すると焦げやすいので、タレはあと付けに。あらかじめタレの容器を置くスペースを空けておきましょう。この方法ならプレートも汚さず、タレも温かい状態で食べられます。
重ね蒸ししゃぶ
【1】ホットプレートに、もやし2袋(400g)と根元をとってほぐしたえのきたけ2袋(200g)を敷き詰め、その上に、しゃぶしゃぶ用の豚肉30枚(600g)と大葉30枚を、少しずつずらして重ねる。
【2】大根1/3本分(300g)はすりおろしてざるに上げ、大根おろしと汁に分ける。
【3】ボウルに【2】の大根おろしと、種を取り除いてちぎった梅干し(大)5個、酒大さじ2を入れて混ぜる。
【4】【1】に【3】をのせ、【2】の大根おろしの汁を回し入れる。
【5】蓋をして高温(250℃)で加熱。ジュージューと音がしてから、さらに5分加熱。
【6】【5】の豚肉に火が通ったら保温にし、ぽん酢適量でいただく。
★ポイント★ くっつき防止のため大葉をはさむ
豚肉を重ねて並べると肉同士がくっついて取りづらいのですが、肉と肉の間に大葉をはさめばはがれやすくなります。
具だくさんカレーピラフ
【1】米3合は洗ってざるに上げておく。
【2】鍋に、水4カップ、ウスターソース・カレー粉各大さじ2と塩小さじ1を入れて温めておく。
【3】玉ねぎ1個(200g)はみじん切り、ピーマン3個とパプリカ(赤・黄)各1個は7㎜角に切る。
【4】ホットプレートにオリーブ油大さじ2を入れて高温(250℃)で加熱。鶏ひき肉300gを炒め、色が変わったら端に寄せ、中央で【3】の玉ねぎ、ピーマン、パプリカを炒める。
【5】全体に軽く塩適量をふり、鶏肉と野菜を炒め合わせたら、【1】の米を入れて透き通るまでよく炒める。
【6】煮立たせた【2】を入れて全体を平らにし、ウィンナーソーセージ10本をうめ込むように置き、さらに加熱。
【7】【6】が煮立ったら蓋をして低温(140℃)で15分加熱。米に芯がなくなったら電源を切って10分蒸らす。食べる前に高温(250℃)で加熱しておこげを作り、混ぜたら保温にする。
★ポイント★ 炊飯時は温度を下げないのが鉄則
米を炊くときは、あらかじめ水分(ここでは【2】)を煮立たせてから入れ、温度を下げないようにしながらしっかり熱を加えましょう。
ホットプレート湯葉
【1】ホットプレートに無調整豆乳1Lを入れて低温(140℃)で加熱し、煮立つ前に保温にする。
【2】表面に膜がはったら箸で引き上げ、みじん切りの万能ねぎとぽん酢各適量でいただく(これをくり返す)。
★ポイント★ しめはパリパリ湯葉せんべいにするのもオススメ
豆乳が少なくなってきたら、保温にしたまま全体に豆乳を均等に広げ、水分を飛ばす。すると、パリパリの湯葉せんべいができる。塩少量を振っていただこう。
野菜のはさみ餃子
【1】ボウルに、豚ひき肉400g、おろしたしょうがとにんにく各1片(10g)、片栗粉大さじ2、しょうゆ・ごま油・酒各大さじ1、砂糖小さじ1、塩小さじ1/2、こしょう少量を入れ、豚肉が白っぽくなるまでよく練り合わせる。
【2】【1】に、みじん切りにした玉ねぎ1/2個分(100g)と、5㎜の長さに小口切りにしたにら1/2束(50g)を入れて混ぜ、冷蔵庫に30分以上おく。
【3】ゴーヤ1/2本は5㎜厚さの輪切りにし、種とわたを取り除く。にんじん2/3本とズッキーニ1/2本は輪切り、なす1本・大根5cm分・れんこん70gは、それぞれ5㎜の厚さの半月切りにする。かぼちゃ100gは5㎜の厚さで4㎝角に切る。(※お好みの野菜適量でOK)
【4】ポリ袋に、大さじ2~3の片栗粉を入れる。【3】の野菜を入れ、袋を振って片栗粉をまんべんなくまぶす。まぶし終えたら【2】のあん適量をはさむ。
【5】ホットプレートを中温(200℃)で熱し、ごま油大さじ2を入れて全体に広げ、【4】の餃子を並べる。
【6】蓋をして5分加熱。焦げ目がついたら裏返して1分加熱。火が通ったら保温にする。
★ポイント★ 片栗粉が表面をサクサクに仕上げてくれる
最初は蓋をして餃子にしっかり火を通し、裏返したら蓋をせずに焼くのがポイント。片栗粉が表面をサクサクに仕上げてくれます。野菜によっては焦げやすいものもあるので様子を見ながら温度調節を。
餃子の皮のピザ(12枚分)
【1】ホットプレートを中温(200℃)で熱し、オリーブ油大さじ1を入れたら、餃子の皮(直径9cm)12枚を並べる。
【2】【1】の皮それぞれに、ピザ用ソースとチーズを各大さじ1、バジル適量をのせ、蓋をして1分加熱。チーズが溶けたら保温にしてオリーブ油大さじ1を全体にかける。
★ポイント★ こんがり焼き目が食べ頃サイン
餃子の皮にこんがり焼き目がついたら出来上がりのサイン。パリパリの食感を楽しめます。サルサソースとチーズをのせるのもオススメです。
ライオンオムライス
【1】鶏もも肉600gは3㎝角に切り、塩小さじ1とこしょう少量をふる。玉ねぎ1個(200g)は1㎝角に、マッシュルーム10個(100g)は3㎜の厚さに切る。
【2】ホットプレートを高温(250℃)で熱してバター20gを入れ、【1】の鶏肉を入れて炒める。プレートの空いた部分で、トッピング用のピーマン1/2個とマッシュルーム丸ごと1個を焼き、しんなりしたら取り出す。
【3】鶏肉が白っぽくなったらプレートの端に寄せ、真ん中で【1】の玉ねぎとマッシュルームを炒める。玉ねぎが透き通ったら鶏肉と合わせて炒め、トマトケチャップカップ1強を入れて炒める。
【4】【3】に温かいご飯6杯分を入れて炒め、塩・ケチャップ各適量で味を調える。
【5】【4】のチキンライスをホットプレートの中央によせ、ライオンの顔と耳を成形する。
【6】ホットプレートを低温(140℃)にし、混ぜ合わせた卵液(卵4個、牛乳大さじ4、塩少量)をチキンライスの周りに流し入れる。卵が固まったら保温にする。
【7】【6】のチキンライスに、目は輪切りにしたゆで卵2切れ、ほおは丸く抜いたスライスチーズ2枚、ひげは6等分に細切りした【2】のピーマン、鼻は【2】のマッシュルーム1個、耳は半月形に切ったスライスチーズ2枚をのせて顏を作る。仕上げに、トマトケチャップ適量で口とたてがみを描く。
★ポイント★ 炒めケチャップと薄焼き卵がおいしさの肝
ご飯を入れる前にケチャップをよく炒めておくと香ばしく仕上がる。薄焼き卵は、低温にしてから卵液を流し込むことで、しっとり柔らかく仕上がる。
丸ごと麻婆豆腐
【1】ホットプレートを高温(250℃)で熱し、ごま油大さじ2、粗みじん切りにした長ねぎ1本分、みじん切りにしたにんにくとしょうが各2片分(20g)、豆板醤大さじ1を入れて炒める。
【2】【1】に、豚ひき肉と鶏ひき肉各200gを入れて炒め、さらに、合わせておいたしょうゆと甜麺醤各大さじ3(みそ大さじ3、砂糖大さじ1でも可)を入れて炒める。
【3】【2】に、温めた水2カップと酒大さじ1/2カップ入れて混ぜ、蓋をして5分加熱したら、水溶き片栗粉(水大さじ4、片栗粉大さじ2)を全体に回し入れ、とろみをつける。
【4】【3】に軽く水切りした豆腐2丁(800g)を置き、ラー油適量をかける。
【5】ホットプレートを低温(140℃)にし、豆腐をヘラで崩して全体を混ぜたら保温にする。お好みで花椒適量をかける。
くるくるチョコバナナのロールクレープ(2本分)
【1】ボウルに、卵1個と砂糖10gを入れ、泡立て器で混ぜたら、さらに牛乳1/2カップ、薄力粉40g、溶かしバター(無塩)10g、ココアパウダー大さじ1を加えて混ぜ、冷蔵庫で30分以上おく。
【2】ホットプレートを低温(140℃)で熱し、ペーパータオルで全体に薄くサラダ油適量をぬる。【1】の生地を流し入れて広げ、蓋をして電源を切り1分おく。
【3】生地を上下に分けるよう横に切り込みを入れる。板チョコレート1枚(50g)を砕き、上下と巻き終わりの部分を除いた全体にまんべんなく散らし、蓋をして1分おく。
【4】【3】の各生地の右端に皮をむいたバナナ1本ずつを置き、ヘラで生地をはがしてバナナに巻きつけたら、手で端まで巻いていく。同様にもう1本作る。
★ポイント★ バナナをなるべく真っすぐにするのがきれいに仕上げるコツ
曲がっているバナナは、真っすぐになるようやさしく伸ばし、両端を切って使う。すると、巻いたときに隙間ができずきれいな年輪状に仕上がる。
チョコレートブラウニー(25㎝×30㎝1枚分)
【1】クッキングシートで25cm×30cm程度の四角い型を作る。
【2】薄力粉100g、ココアパウダー50g、ベーキングパウダー小さじ1は合わせてふるっておく。
【3】ホットプレートを低温(140℃)で熱し、粗く刻んだくるみ50gを乾煎りして取り出す。
【4】ボウルに、刻んだチョコレート200gとバター(無塩)100gを入れて湯せんにかけ、溶けたら鍋からおろす。
【5】別のボウルに、溶き卵3個分と砂糖100gを入れて白っぽくなるまで泡立て器で混ぜる。
【6】【5】の中に【4】を入れて混ぜ、生クリーム(豆乳、牛乳でも可)100mlを入れてさらに混ぜたら、【2】の粉類を入れて混ぜる。
【7】ホットプレートに、【1】の型を置いて⑥を流し込み、【3】のくるみを等間隔にのせる。
【8】蓋をして低温(140℃)で15~20分加熱。
【9】上から指で触って生地がつかなければOK(焼きすぎに注意)。好みの大きさに切り分け、茶こしで粉砂糖適量をふる。
★ポイント★ 冷凍すれば約2週間保存もできる
粗熱が取れたら乾燥しないようにラップで包むこと。冷凍保存の場合は、小分けにしてラップに包み、冷凍用保存袋へ入れて冷凍庫へ。食べるときは室温で自然解凍を。ラップのままレンジで軽く温めるのもオススメ。
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