洗濯物が早く乾く吊るし方、シワをなくす干し方を専門家が伝授
■衣類の形状で吊るし方を変える
●ズボンやスカートは筒状に吊るす
ボトムスは内側に風を通すため、ピンチハンガーで筒状に吊るす。内側にポケットがある場合は、裏返して干すと乾きやすい。
●ワイヤーハンガーにはタオルを巻いて代用
ワイヤーハンガーでも肩部分にフェイスタオルを巻き付ければ、ジャケットに適した太さになる。
●ジャケットには太いハンガーを使用
ジャケットなど立体的な衣類は前身頃と後身頃の形が異なるため、ボタンを留めずに干す。ハンガーは、肩幅と同じくらいの太さのものを選ぶとよい。
●ワイシャツはボタンを留める
ハンガーに掛けて第一ボタンを留めたら、襟の形を整える。ほかのボタンは一つ飛ばしで留める。洗濯で縮みやすい縫い目は糸目に沿って引っ張り、伸ばす。
●ハンカチのシワは2枚重ね干しで防ぐ
薄手のハンカチは、2枚をぴったりと重ねて吊るす。互いを平らに保とうとする力が働き、シワができにくくなる。
●ニットやスエットは平干しで型崩れ防止
伸び縮みしやすい素材は、平干しネットに広げて干す。スエットの場合は裏毛が乾きにくいため、全体を裏返して干すとよい。
●スカーフは広げて掛け干し
デリケートな素材のスカーフは、ピンチハンガーを使うと跡が付きやすく、折って重ねて干すと生地同士の色移りも起こりやすいため、1枚に広げた状態で物干し竿に掛けるのがベスト。
大きなアイテムは生地の間に風を通す
●基本はM字干し
シーツや肌掛けなどの大きなアイテムは、2本の物干し竿にM字になるように掛け、生地の間に空間を作って風通しを確保する。
●ハンガーを活用して省スペース
干すスペースが足りない場合は、1本の物干し竿にハンガーを数本掛け、その上からかぶせるように干す方法もあり。
●フード付き衣類は後身頃を離して掛け干し
フード付きの衣類は、フードと後身頃の間に空間ができるように、物干し竿に直接掛けて干す。市販のフード付き衣類用ハンガーを活用してもよい。
教えてくれた人
大矢勝(おおやまさる)さん/横浜国立大学大学院環境情報研究院教授。洗浄と洗剤の第一人者。著書に『図解入門洗浄・洗剤の基本と仕組み』(秀和システム)など。
イラスト/細川夏子
※女性セブン2020年6月4日号