片づけが不要になる整理術|プロが実践する「ただいま動線」のすすめ
気づいたら家に物が散乱していて、家事がはかどらない人に朗報。玄関からキッチンまでの動線作りで自然と片づく家になるんです! プロも実践する習慣をさっそく取り入れてみて。
「動線」を意識すると家の中が整う
帰宅後の家事動線を提案するのは、家事アドバイザーの山崎美津江さん(※立つ崎)。
「家事に費やす時間と労力を最小限にするには、動線が大事。『ただいま動線』もそのひとつです。帰ってまず何をしたいのか目的を決め、最短ルートを考えます。それに応じて、物を使う場所に、使いやすく置く。これで、余計な物を出さずに済みます」
また、家事がはかどらない最大の原因は探し物。
「ラベルを貼って“物の住所”を決めて」(山崎さん・以下同)。
山崎さん宅で動線作りのポイントを見てみよう!
片づけしながら支度ができる、山崎さんの「ただいま動線」は、【1】玄関→【2】自室→【3】クローゼット→【4】洗面所→【5】キッチンの順。
ポイント1:玄関に物が「帰る場所」を作る
上着、かさ、鍵などの外出時に必要な物は、帰ったらすぐにしまえる場所を玄関に作る。
●脱いだ上着はその場でフックへ
出かけるときにまた必要になるので、玄関に薄型のフックとハンガーを用意。
●履いていた靴だけを残して収納
履いた靴は、熱や湿気をとってから翌朝にしまう。収納しきれるように、夫婦で20足以内に厳選。
●かさは書類トレーを使って引き出し式に
書類トレーに仕切り(牛乳パックで作成)を入れて、取り出しやすく。1本ずつ収まるので、本数も把握できる。
●鍵は玄関収納内のフックにかける
玄関収納内の目の高さの棚にフックを設置。1フックに1鍵と決めておけば、探さなくて済む。
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ポイント2 「ただいま動線」は目的に向かって短く
帰宅後、素早く夕食の支度に取りかかりたい山崎さんは、使った物をしまいつつも、最短ルートでキッチンへ。
【1】玄関
外出時に必要な物は全てココ!
【2】自室
物を「指定席」に戻すとそれが明日の準備に
●バッグの中身は全部出して収納
財布やパスケースなどの私物一式を箱に収める。自室がない場合は部屋の一角に自分の物の置き場所を作って。
●携帯や電子機器をまとめて充電
携帯電話や音楽プレーヤーは移動時の必需品。1か所で充電しておくと、出がけに忘れない。
●書類はスキャンしてパソコン管理
書類は仕分けしておき、後でまとめてスキャンし、パソコンに保存。場所をとらず、探しやすく管理がラク。
●使ったバッグは吊して収納
中身を出したら、机脇のフックへ。翌日バッグを替えても、入れ忘れなし。
●今日やる用事はふせんに書き出す
約束や頼まれごとなど、今日やることは、手帳からふせんに写して貼り出しておく。頭の中もスッキリ。
【3】クローゼット
着替えと同時に収納。
●服とアクセサリーは1か所に
着ていた服はハンガーにかけ、たたんでおいた部屋着に着替える。アクセサリーもここで引き出しに収納。
【4】洗面所
顔や手を洗ってエプロン装着!
【5】キッチン
夕食作りを即開始!
教えてくれた人
家事アドバイザー・山崎美津江さん/友の会(『婦人之友』読者の会)で収納、掃除の技術を磨き、テレビ、講演などで活躍。著書『帰りたくなる家 家の整理は心の整理』(婦人之友社)が好評。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2020年5月21日・28日号
https://josei7.com/
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