病院とトラブらないための賢い患者の心得3つのポイント
病気の時にしか接することのないドクターとうまく意思の疎通ができず、不安や不満を抱えてしまう場面が増えている。病院でトラブらないために、医師とのコミュニケーションをうまく運ぶために、患者が心得ておくべき3つのポイントを専門家に聞きました。
賢い患者心得1 まずはあいさつから
診察室に入る時、意外に忘れがちなのが“あいさつ”。
「対話の始まりはあいさつが基本。もちろん診察室に入る時も“こんにちは、よろしくお願いします”と医師に声をかけましょう。あいさつされて嫌な気分になる人はいません。“きちんとした人だ”と安心して、医師も診断することができるそうです」(認定NPO法人『ささえあい医療人権センターCOML(コムル)』理事長・山口育子さん)。
賢い患者心得2 簡潔でわかりやすいメモを持参しよう
質問はメモ書きにして医師に渡せば、スムーズ。できるだけ読みやすい字を心がけて「心配事を箇条書きにして渡せば、医師は患者が不安に思っていることをひと目で把握できます。
入院中などはメモを渡してもらえると、事前に医師も準備できるので、より的確な回答をしてもらえますよ」(脳外科医でオンライン医療事典『メドレー』代表取締医師・豊田剛一郎さん)。
賢い患者心得3 実はやっかい?患者の家族
患者本人よりも、家族や親戚がトラブルの原因になることが多い。「親切心からでしょうが、家族や親戚が病気に効くという健康食品や患者が食べられない食品を持参したりするケースをよく見ます。その際は、“先生から止められているんです”などと断ることも大切。自分で言えない場合は、医師から言ってもらうのもいいですよ」(医師で大阪大学大学院医学系研究科統合医療学寄附講座准教授・大野智さん)。
医師との関係で迷ったら…
医師への不安、不満、疑問がある場合は、今、かかっている病院の患者相談窓口に電話するのも手。また、医療に関しての苦情や相談は、都道府県もしくは各市町村の役所内で相談窓口を設けているケースも。ホームページもしくは各自治体に問い合わせを。
東京都では福祉保健局が患者の声相談窓口を設けている。『東京都福祉保健局患者の声相談窓口』(電話/03-5320-4435)
※女性セブン2017年12月21日号
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