シモ問題も直面!ばあさんとの愉快な毎日~「あっけらかん」と笑える介護<後編>
昨年一時的に寝たきりになったものの、その後奇跡的な回復を見せてくれた。だから、2017年春に軽い脳梗塞で倒れて入院したときも、きっとすぐに退院できると、家族の誰もが信じていた。たとえ寝たきりになったとしても、退院後は最期まで自宅で看ると決めていたのだ。
ところが、もうすぐ退院というときに肺炎になり、そのまま自宅に帰ることなく天に召されてしまった。なとみさんはそのときの様子も「なとみ家の看取り」としてブログで発信している。
「退院できたとしても寝たきりだろうと覚悟していましたが、訪問診療の先生や看護師さんたちはできるだけ万全な体制を整えようと努力してくれて。デイケアは本来寝たきりの人は受け入れていないんですけれど、スタッフの方が『なとみさんなら寝たきりでもいいから』とわざわざ電話くれたのが忘れられないですね」
”ばあさん”が亡くなったことで介護ブログではなくなってしまうかもしれないけれど、こうして介護生活を綴ってきて良かったとなとみさんは振り返る。
「介護をしていると毎日が忙しくて情報収集もできないけれど、ブログを通じて他の介護ブロガーさんと繋がりができて、広い視野で介護を見られるようになりましたから。ただ、ばあさんは私のブログを知らなくて、いつか本になったら見せようと思っていたんです。これからでも本という形でばあさんとの介護の日々を残せればと思っています」
撮影/松本幸子 取材・文/牛島美笛
なとみ みわ
雑誌編集者、テレビ制作会社に勤務した後、イラストレーターに転身。ギャグ系4コマ漫画が得意。雑誌、書籍、ムック、広告等を中心に活躍するほか、オリジナルキャラクターの制作も行う。夫、息子、愛犬(ジャックラッセルテリア)と暮らす。2016年5月に介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)を取得。
ブログ「あっけらかん」https://ameblo.jp/akkerakan/
オフィシャルサイト http://www002.upp.so-net.ne.jp/natomi/index.html
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