「認知症リスクが約半減」と話題の『ブレインHQ』記者がやってみた!
「スピードトレーニング」とは、コンピューターを使って行う視覚トレーニング。アメリカのポジット・サイエンス社が開発したもので、頭の回転の速さや注意力を向上させる効果があるという。日本では現在、オンライン健康サービス「ネスレ ウェルネスクラブ」内で脳エクササイズ『ブレインHQ』の1コンテンツとして有料配信されている。
早速パソコンを開き、「ウェルネスクラブ」にアクセス。左側の「脳エクササイズをする」を選択すると、『ブレインHQ』の画面に切り替わる。
『ブレインHQ』には、「注意力」「脳の処理速度」「記憶力」「人付き合い力」「マルチタスク」の6つのカテゴリーがあり、各カテゴリーに3〜5種類のゲームが含まれている。前述のスピードトレーニングは現代風に改良され、「注意力」カテゴリー内の「ダブル・ディシジョン」というゲームになっている。
注意力をクリックして「ダブル・ディシジョン」を選び、ステージ1の中でも最も初歩的なレベルへ。何度か練習した後、いよいよゲームスタートだ。
画面中央のスタートマークの左右に、セダンとトラックが表示されており、上空にルート66の標識がある。スタートボタンを押すとクルマと看板が消え、次の瞬間、画面中央にトラックが、右下に標識がパッと浮かんで消えた。
再び、中央に現れたセダンとトラックのうち、先ほど一瞬だけ表示されたトラックを選ぶ。続いて標識が見えた方角を8方位から選択。正解すると小さな車と標識が花火のように弾ける。
何度か正解を重ねると、画面上部のゲージがジリジリと右に動き、車や看板の表示時間はどんどん短くなっていく。このゲームを何度かくりかえしているうちに、5分間のエクササイズが終了。集中していたら、あっという間に終わってしまった。
何度か遊んで「このスコアは星5個」などの結果が出るようになり、次のレベルに進むことができた。ここではクルマが2台出るのは同じだが、クルマに集中しづらいカラフルな背景になり、クルマもセダンとオープンカー(しかもどちらも左向き)に変わって判別しにくくなっていた。なかなか難しいが、それだけに集中してしまう。
さらに上のステージでは、注意力を乱すような要素が加わったり、標識の位置を32方位から選ぶようになったりと、どんどん複雑になるらしい。
週60分で認知機能が上がるなら…
『ブレインHQ』には、こうしたゲームが23種類含まれている。どのゲームもステージ1から徐々にステップアップしていくため、遊び飽きることはなさそうだ。ゲームの内容によって、トレーニングする脳の機能が異なるため、認知機能を鍛えるには、すべてのゲームに満遍なく取り組むのがよいとされる。
おすすめの遊び方は、毎回ランダムに4つのゲームをセレクトしてくれる「パーソナルトレーニング」。1ゲームを5分間ずつ、連続して20分、それを週3回で計60分続けるのが理想的ということだ。
『ブレインHQ』はバリエーションが豊富なので飽きないし、上達すれば華やかな演出が現れたり星をもらえたりと、達成感がある。また、海外での大規模な研究によって「認知症の発症リスクが48%下がった」というデータが科学的根拠とともに示されているのも信頼できるポイント(『ブレインHQ』の一部を使っての試験結果だが)。
「自分だけは絶対に認知症にならない」とは誰にも言い切れない。それならスマホやテレビをぼんやり見ている時間にこの脳トレをやってみても損はないのかも。
【データ】
オンライン健康サービス「ネスレ ウェルネスクラブ」内で脳エクササイズ『ブレインHQ』として有料配信
価格:月額2160円〜
ネスレ ウェルネスクラブ
http://p.nestle.jp/nwc/blp
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