「定食より丼物を選ぶ」「朝食前にランニング」が血糖ブースターの引き金に… 薬に頼らず血糖値を下げる“生活習慣”と“体操”を専門医が指南
食事や運動以上に手軽に血糖値を下げる、矢野さん考案の方法もある。
腕を上げるだけの「バンザイストレッチ」
足を肩幅に開いて立ち、軽く握った手を顔の真横に置いて両腕を斜めに伸ばしてバンザイし、肩甲骨を引き寄せるイメージで両腕を元の位置に戻す。「背中にある広背筋という大きな筋肉を動かすことで糖を消費し、血糖ブースターがオフになる。10回1セットを1日に3セット行ないましょう」
【1】足の肩幅の広さで開いて背筋を伸ばす
【2】手を軽く握り1秒かけてバンザイする
【3】肩甲骨を背中側に引き寄せるイメージでゆっくり腕を下げる
【4】【1】〜【3】の動作を10回繰り返す
<ポイント>
●必ず斜め上に手を上げる!
●500mlのペットボトルを手に持ちバンザイすると負荷を高めてより効果を得られる
腕を回すだけの「肩ぐるぐる体操」
「1分間かけて肩甲骨をぐるぐる回すだけ。手を肩に乗せ、肘の先で大きな円を描くように内回しに肩を回します。その後、反対に外回しを1分間繰り返す。こちらも一日3セットが目安です。この動作で肩甲骨の周りにある『褐色脂肪組織』を刺激して多くの糖を消費することができます」
【1】手を肩に乗せる
【2】肘の先で大きな円を描くように内回しに肩を回す
【3】【1】【2】の動作を1分間繰り返す
【4】反対に外回しの動作を1分間繰り返す
<ポイント>
●肩甲骨を動かすことを意識する。肩甲骨が動くと褐色脂肪組織が刺激されて糖の代謝が行われる
簡単ストレッチの実践で、血糖ブースターをオフにしよう。
イラスト/河南好美
※週刊ポスト2025年1月17・24日号
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