富士登山 城・寺巡り…美しい映像を眺めながら気軽に運動習慣
健康寿命が延び、「人生100年時代」へ突入した現代日本。生活をより健康的に自分らしく過ごすためには、介護予防が重要だ。その一助として、屋内運動促進と運動の習慣化を目的としたアイテムの提供が開始された。その魅力と特徴を紹介していく。
超高齢化社会において介護現場にエンターテインメントを
高齢化が進む現代日本において、一人ひとりが生涯健康を維持していくために、介護予防の重要性が増している。介護予防とは、要介護状態にならないための取り組みや活動のこと。質の良い睡眠やバランスの取れた食事などに加え、歩いたりストレッチを行ったりと適度な運動も大切だ。
そこでパナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは、介護・福祉事業者施設、医療機関の施設などを対象に、屋内運動促進と運動の習慣化を目的とした新たなソリューション「テレさんぽ」の提供を開始した。
「テレさんぽ」は、各地の美しい風景や街並みを眺め、部屋にいながら旅行気分を味わいつつ楽しく気軽に足踏み運動ができるソリューションだ。実際に外に出る必要がないため、施設利用者は快適な環境で安全に足踏み運動を楽しむことができ、介助者にとっては手間をかけずに施設利用者に運動を促し、継続性を高めることができる。双方に寄り添ったソリューションとなっている。
旅行気分で屋内運動を習慣化「テレさんぽ」の特徴
「テレさんぽ」は、契約後(※1)にソリューション利用に必要なタブレット、歩行センサー、ポシェット、ケーブル類など付属品をセットで提供。手持ちのテレビやディスプレイ(※2)とタブレットを付属のケーブルで接続し、“テレさんぽアプリ”を起動することですぐに利用することができる。
※1 本ソリューションは、機器代に加え、別途サービス利用料が必要。
※2 HDMI入力端子が必要。HDMIは、HDMI Licensing Administrator, Inc.の商標または登録商標。
実際に外を歩いているような感覚 おさんぽコースは128通り
タブレットを操作しコースを選び、歩行センサーを入れたポシェットを身に着けて足踏みをすると、足踏み運動に合わせて映像が進むようになっており、まるで実際にその場所を散歩しているような気分に。
コースは富士登山道をはじめ、日本全国の名勝地・世界遺産なども含む定番の旅行先などから、128コースが用意されているようだ。映像を大型のテレビに映せば、利用者だけでなく周りの人々も一緒に名勝地の散歩映像を楽しむことができ、コミュニケーションを促すことができるのも魅力だ。
運動実績を記録することができる
天候や季節に左右されず、人目が届く場所で、いつでもすぐに足踏み運動を楽しむことができるだけでなく、ニックネームで利用者名を登録することで個人ごとの運動実績も記録可能。歩数や歩行テンポなどを運動レポートとして利用者ごとに出力し、施設側での機能訓練の計画・実績管理への活用や、利用者家族へ共有することで施設事業者側の介助工数削減とコミュニケーション促進に繋げることもできる。
手間のかかる設置工事なしで始められる
ネット環境や電気工事など、手間のかかる設置工事は不要なのも嬉しいポイント。また、アプリは利用者自身でも操作しやすいように、視認性を重視した大きな文字とボタンを表示する画面設計となっている。これにより利用者自身の継続的な運動への意欲の向上が期待でき、施設スタッフの負担軽減にもなっているようだ。
昔行った思い出の場所や、行きたいと思っていた初めての場所も気軽に楽しめる「テレさんぽ」。より普及していけば、継続的な運動という面だけでなく、人とのコミュニケーションや精神的なリフレッシュなどあらゆる面で介護予防の一助となるだろう。今後の展開にも期待していきたい。
【データ】
パナソニック ホールディングス
https://holdings.panasonic/jp/
「テレさんぽ」ウェブサイトhttps://www.panasonic.com/jp/peac/business/telesampo/products/telesampo.html
「テレさんぽ」紹介動画
https://youtu.be/fd7XNIDQMzw?si=piJ2FUQSh1fWn938
※パナソニックグループの発表したプレスリリース(2024年11月22日)を元に記事を作成。
図表/パナソニックグループ提供 構成・文/秋山莉菜