シニア世代が安心して使える暖房器具の選び方「石油ストーブは危険?」「おすすめはオイルやセラミック式」理由を家電のプロが解説
以上を踏まえて、安全度の高いオイルレスヒーターとセラミックファンヒーターの中から、プラスアルファのうれしい機能がついた最新モデルを教えていただいた。
※価格はすべて税込み表記。
【1】オイルレスヒーター/やけどや乾燥を防ぎ、暖まる時間も早い
「マルチダイナミックヒーター ソラーレ IDH15」/デロンギ
「本体表面が熱くなりすぎず、輻射熱と対流により、足元から床、壁、天井と部屋全体をじんわり暖めてくれます。風を起こさないため空気が乾燥しにくく、燃焼しないため空気がきれい、音がしずかなど寝室におすすめの条件がそろっています。
本製品は、内部にオイルが入っていないオイルレスタイプなので、オイルヒーターに比べて暖まる時間が早いのも特徴です。本体も約7.7㎏と比較的軽量で部屋間を移動しやすく、操作が複雑でないのも扱いやすくておすすめです」
安全装置も備えている。災害時など、ヒーター本体が倒れた際に自動で電源をオフにする「転倒時電源遮断装置」、衣類がヒーター上部に落下するなどして、ヒーター本体が過度に熱を持った際に自動で電源をオフにする「安全ヒューズ」を搭載。
また、デロンギ独自の「安全プラグ」が80℃以上に異常加熱したときは、自動的に電源がOFFになる。
なお、ソラーレには、Wi−Fiで操作ができるモデル(『IDH15WIFI』9万9800円・編集部調べ)もある。このモデルならば、高齢の親がヒーターを使っているとき、使用状況を離れた場所に住む子が遠隔操作で確認できる。
【データ】
品名:マルチダイナミックヒーター ソラーレ IDH15
メーカー:デロンギ
価格:8万4800円(公式オンラインストア価格)
公式オンラインストア
【2】セラミックファンヒーター/加湿機能付きで乾燥対策にも
プラズマクラスター加湿セラミックファンヒーター HX-TK12/シャープ
「足元からしっかり温めてくれるだけでなく、加湿機能付きで気になる乾燥対策もできます。加湿・暖房それぞれにエコ自動運転機能がついていて、電気代が心配なときもボタンひとつで対策が可能。コンパクトで寝室にも置きやすく、プラズマクラスターを搭載しているため就寝する部屋の除菌や消臭効果も期待できます」
安全面としては、運転中8時間操作がないと自動で運転を停止する「切り忘れ防止」機能、本体が転倒・傾いたときは自動で運転OFFにする「二重安全転倒OFFスイッチ」、設定温度より温度が高くなると自動的に電源をカットする「温度過昇防止器」、回路の異常状態による過電流によって、機器が危険な状態になることを防止する「電流ヒューズ」を搭載している。
どちらも就寝時にはOFFにできるタイマーつき。消し忘れやヒーターの転倒による事故が心配な人におすすめだ。
【データ】
品名:プラズマクラスター加湿セラミックファンヒーター HX-TK12
メーカー:シャープ
価格:3万3800円(公式オンラインストア価格)
公式オンラインストア
取材・文/桜田容子