《脳トレ博士と早口ことば芸人が考案》認知機能アップも!「早口ことば」に取り組むとなぜ脳の衰えを感じた人でもスラスラ言葉が出るようになるのか?
・ふだん、よくしゃべるほうなので、「早口ことば」をすすめられたときは、簡単だろうと思っていました。しかし、いざチャレンジしてみると、予想に反し、舌が回らず、自分でもびっくり。2回めから、少しずつ慣れてくると、だんだんうまく言えるようになり、楽しくなってきました(MKさん/76歳男性)
・物の名称や人の名前が出てこなかったり、適切な表現に詰まったりすることが気になっていたとき、この「早口ことば」をすすめられ、チャレンジしました。思いのほか、すんなり言えたこともあり、1週間ほど続けたところ、いつの間にか言葉に詰まることが減り、以前よりも会話を楽しんでいる自分がいました(たけさん/57歳男性)
以下の写真は、スマホを操作しているときの前頭前野の活動を表したものですが、動画を視聴しているときは、前頭前野が抑制状態、つまり脳が眠った状態なっていることがわかります(別掲写真・左)。さらに、チャットなどのコミュニケーションを行っているときは、コミュニケーション時に働くはずの前頭前野が、ほとんど活動していません(別掲写真・中)。
一方、文章を速く読んでいるときの前頭前野は、非常に活発に働いています(別掲写真・右)。
『とっさに言葉が出てこない人のための脳に効く早口ことば』では、早口ことば芸人の大谷隆太さんが考案した、ユニークな早口ことばを難易度4段階で63個集めています。
もう1つ具体例をご紹介しましょう。難易度は「3」です。
「高かった刀買ったが刃がガタガタだった」
「たかかったかたなかったがはががたがただった」
「早口ことば」に取り組むと、脳機能は確実に高まります。しかし、それは脳という器がよくなっただけ。わたしたちの本来の目的は、その先にあります。つまり、そのよくなった器を使い、何をするかです。
日々、脳の機能をバージョンアップし、その脳を使って、行ったことのないところへ旅したり、話したことのない人と会話を楽しんだりするなどいろいろなことに挑戦しましょう。それこそが、脳の活性化につながります。