変形性膝関節症に医師がすすめた最強の食べ物、鬼門となる階段の下り方のポイントを指南【専門医監修】
ひざ痛対策としてよく紹介される「サプリ」に戸田医師は否定的だ。
「ひざ軟骨成分を含む『グルコサミン』や『コンドロイチン』のサプリがよく宣伝されますが、効果は未確定です。そもそも軟骨成分を口から摂取しても胃腸で分解されてしまい、直接ひざに届くことはありません」
戸田医師は「最強の食材」としてアボカドを挙げる。
「アボカドに豊富に含まれる成分『TGF-β』は軟骨の土台となる成分を作り、すり減った軟骨の欠けた部分を修復するとされます。この成分は、変形性膝関節症などの治療法である『多血小板血漿療法(PRP)』という再生医療で使われています。
実際に私が変形性膝関節症の患者について調べたところ、週に1回以上アボカドを食べている群は食べていない群より明らかに軟骨のすり減るスピードが遅かった。アボカドには痛みを迅速に和らげる別の成分も含まれています。食べる量の目安は1日に『2分の1』個。食べすぎると体重が増えてしまうので注意が必要です」
日常生活をほんの少し変えるだけで、ひざの痛みは大きく減らせるかもしれない。
※週刊ポスト2024年6月28日・7月5日号
●ひざの痛み<変形性膝関節症>9割は軟骨のすり減り 薬や手術に頼るべきか?専門医が解説