<使用済みおむつ>捨て方の工夫5選|ゴミ袋の口は”ねじねじ縛り”で臭わせない!【家事アドバイザー考案】
使用済みおむつや生ゴミなど、臭いが発生しやすいゴミ。蒸し暑い季節はとくにいや~な臭いが気になるもの。使用済みおむつはリサイクルするために数日間家の中に置いておかなければならない場合も。ゴミを臭わせない捨て方のコツを節約&家事アドバイザーの矢野きくのさんに教えてもらった。
この記事を執筆した専門家
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
節約・家事アドバイザー。防災士の資格を持つ。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『「節電女子」の野菜レシピ!』(アスコム)、『50代からの自宅の片づけ 実家の片づけ』(扶桑社ムック) など。https://yanokikuno.jp/
使用済みの紙おむつ「臭わせない捨て方」
湿度も気温も高くなる季節は暮らしの中でも何かと臭いが気になるものです。とくに使用済み紙おむつの臭いに悩まされている人も多いのではないでしょうか。そこで、とくに夏に気をつけたい、使用済み紙おむつの捨て方の工夫についてご紹介します。
「使用済み紙おむつ」リサイクルが進む
環境省によると、使用済紙おむつの排出量(子ども用+大人用)は、2015年の208.1万トンから、2030年には244.9 万トンへと大きく増加する見込みです。
水分を多く含む使用済み紙おむつは、焼却コストも高く、それに伴い現在、環境省では使用済み紙おむつのリサイクルを推奨しています。
まだ一部の自治体ですが、使用済み紙おむつ専用の回収ボックスを設置しているところもあります。ご自身の自治体がそのような活動をしているかどうか確認し、使用済み回収ボックスが近くにあるようでしたら利用しましょう。
参考/ 環境省「使用済紙おむつの再生利用等に関するガイドライン」 啓発パンフレット
https://www.env.go.jp/content/000043593.pdf
→使用済み紙おむつは再生できる!<入れ歯・紙おむつ・薬シート>シニア世代に注目のSDGs リサイクル最新事例をレポート
1.ゴミに消臭スプレーを直接ふりかける
使用済み紙おむつを防臭するには、いくつか方法があります。まずは消臭スプレーをかける方法。使用済み紙おむつをポリ袋に入れたら、そこに直接スプレーするようにします。
おむつ用の消臭スプレーは大手ネット通販サイトで「おむつ 消臭スプレー」で検索すると使用済み紙おむつの消臭に効果がある消臭剤を探すことができます。
2.防臭袋の活用と袋の口の縛り方
おむつ専用の防臭ポリ袋を利用するのもおすすめです。
最近では100円ショップやドラッグストアでもおむつ用の防臭ポリ袋を購入することができます。
防臭ポリ袋は、防臭機能がある素材を使って作られているのでそれ自体で防臭効果がありますが、やはり袋を閉じるときも一工夫が必要です。
臭いが漏れない袋の口の縛り方「ねじねじ縛り」
まずはねじるようにしてポリ袋の上の部分を細くし、ねじったままの状態できつく結ぶようにします。
3.屋外に使用済み紙おむつ専用のゴミ箱を用意する
夏はとくに家の中に置いておくと臭いが気になることもあるので、できれば使用済み紙おむつ専用のゴミ箱を屋外に置いておくとよいでしょう。
その場合、直射日光が当たりづらい日陰で風通しの良い場所に置いておくのがおすすめです。ただし、集合住宅の場合、多くの人が行き来する廊下(玄関側)に置くよりは、ベランダ側に置くほうがよいでしょう。
4.ゴミ箱に防臭シートを入れておく
ゴミ箱専用の防臭シートも市販されています。底に敷いたり内側に貼り付けたりするタイプや、容器に入っていてゴミ箱の内側に貼り付けるタイプのものもあります。
一般的な悪臭に対応する防臭シートもありますし、使用済み紙おむつ専用の防臭シートもあります。
5.使用済み紙おむつ専用の防臭ゴミ箱を活用する
少しお値段はしますが、防臭機能がついた「おむつ処理用ゴミ箱」を活用するのも良いでしょう。
これは室内で利用するものですが、交換タイプの防臭カセットがついているものが多く、室内に置いておいても臭いを抑えることができます。ネットショッピングサイトで「防臭 ゴミ箱 おむつ」のキーワードで検索すると探しやすくなりますよ。
さまざまな技術が進歩している今、ちょっとした工夫と専用グッズを使うことで介護のお悩みも1つ減らすことが可能です。使用済み紙おむつの臭いに悩まされているかたは、ぜひお試しくださいね。
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