【義父母の介護】安倍昭恵さんが選んだ「遠慮介護」というスタイル
安倍首相の実父で、通産相や外相などを歴任した安倍晋太郎氏の命日に合わせ、毎年恒例で開かれる「偲ぶ会」。その場に、晋太郎氏の妻で、安倍首相の母である洋子さん(90才)の姿はなかった。洋子さんといえば、「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介元首相の長女で、「政界のゴッドマザー」と呼ばれる重鎮である。
実は洋子さん、趣味の教室に出かけたときに転倒して救急車で緊急搬送されたという出来事があったのだ。幸い、足をくじいた程度のケガで済んだのだが、高齢ということもあり、全身の健康状態をチェックしたところ、深刻な疾患の可能性が見つかったという。
3週間ほどの入院を経て、現在は住み慣れた我が家に戻ってきたのだが、これからは、在宅で療養しながら、身の回りのサポートが必要になった。
洋子さんの緊急事態に心中穏やかでないのが、嫁の昭恵さんだという。
でしゃばらず、いい距離を保つ「遠慮介護」
これまで、「質実剛健な姑・洋子さん」と「自由奔放な嫁・昭恵さん」は、たびたび衝突が報じられてきた。
「実際、嫁姑関係がギクシャクしているわけではないようです。“介護放棄”とも言われますが、それも違う。昭恵さんなりに洋子さんの体調を気にしているようですが、“私がどこまで義母の身の回りの世話に参加すればいいのか”戸惑っているそうです。というのも夫は忙しくても細かいことに気配りができるマメなタイプな上に、夫と義母の関係が非常に親密なので、かかわり方が難しいんでしょう」(安倍家を知る関係者)
そこで、安倍家全体を支えてきた洋子さんの緊急入院に、昭恵さんが出した答えが“遠慮介護”だった。
「夫は義母に頼り切っていて、義母も二人三脚でやってきた夫をとても信頼している。いざ義母の介護を考えた時に、昭恵さんが“何か力にはなりたいけど、自分が出る幕はないのではないか”と考えるのも無理はないと思います。昭恵さんがさまざまな会合や後援会、イベントに出たり、知人との食事会に出かけたりする様子がよく報じられますが、じっと家にいるのもはばかられるという気持ちもわかります。嫁である自分が不在にしている方が、母と息子が水入らずでいられるのではないかという気遣いがあるようです。周囲に何を言われようが出しゃばるのではなく、いい距離感を保つ。そんな介護の形も昭恵さんらしいのかもしれません」(前出・安倍家を知る関係者)
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