75才以上の免許更新をサポート|高齢者ドライバーに必須「認知機能検査」の模擬テストアプリが誕生
75才以上の高齢ドライバーは、免許更新時に「認知機能検査」の受験が必須だ。この検査に備えるための新たなサービスが登場し、話題となっている。どんなサービスなのか、プレスリリースの内容をもとに紹介する。
75才以上の免許更新に必須な「認知機能検査」
75才以上のドライバーが免許を更新する場合、「高齢者講習」の他に、記憶力や判断力を測定する「認知機能検査」の受検が必須になる。この検査で万が一「認知症のおそれあり」と判定された場合、医師の診断を受け、診断結果によっては免許取り消しになることもあるという。
多くの高齢ドライバーにとって免許更新時に初めて「認知機能検査」を受けることが多く、落ち着いて検査を受けることが大切だという。
焦って失敗しないためにも事前に準備しておきたい…。そう願う高齢者ドライバーの方に朗報。インターネット環境があれば、いつでもどこでもタブレット・パソコン・スマートフォンを使って「認知機能検査」の模擬テストが受けられるアプリ『あんしん更新75』がリリースされた。
75才以上のドライバーが安心して免許の更新ができるようにと考えられたアプリ『あんしん更新75』は、警察庁公表の問題形式・採点基準に則ってテストを作成しており、指示に従って回答していくことで本番に近い環境で検査を疑似体験できるという。
料金はチケット制で1回495円からとなっており、複数回まとめて購入する場合は割引が適用されるシステムになっている(10回の場合1980円)。現在は、初回限定で1回495円のところを198円にて特別に提供している(2024年4月30日時点)。
苦手な問題パターンが明確にわかる
テスト時間は約20分。全ての回答が終わったらわずか20秒で自動採点してもらえるため、無駄な待ち時間も発生しない。採点結果は合否だけでなく、点数の内訳が詳細に開示されるので、どの問題を間違えたのか一目で確認することができる。
テストは本番と同じ4パターンがランダムに出題され、各パターンごとに平均点が算定される。そのため、苦手な出題パターンを知り、重点的に対策を立てることも可能だ。
免許証返納を検討するツールとしても活用できる
高齢者ドライバーにとって「免許を更新または返納すべきか」の判断は、とても大きな悩みだ。また、家族にとっても「免許返納を勧めるべきか」の見極めは難しい。しかし、テスト結果から認知機能に著しい衰えや認知症の兆候があると判断した場合は、免許更新のタイミングを待たずに免許返納について話し合うきっかけにもなるだろう。
「認知機能検査」の正確な情報を知り、事前に準備を整えておけば、検査結果に良い影響をもたらすだけでなく、「高齢になった親の意識を変えたい」「免許証を返納させるか悩んでいる」といった家族にとっても客観的な評価として参考になるだろう。更新か返納か悩んでいる人の背中を押すデータの1つにもなりそうだ。
【データ】
認知機能検査の模擬テストサービス『あんしん更新75』
https://crossroads-app.com/seniordrivertest
価格:495円/チケット1枚、990円/チケット3枚、1480円/チケット5枚、1980円/チケット10枚
※Crossroadsの発表したプレスリリース(2024年4月11日)を元に記事を作成。
図表/Crossroads提供 構成・文/松藤浩一
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