「松露サンド」「デビルエッグサンド」など人気店・名店の卵サンドの作り方&「新鮮な卵の見分け方」など卵にまつわるアレコレ基礎知識
国別1人当たり卵の年間消費量は以下の通り。
1位 メキシコ……363個
2位 日本…………333個
3位 中国…………307個
日本人の年間消費量「1人当たり333個」は世界第2位。世界でも珍しい生食の習慣もあり、日本人は卵が大好きなのです! (IEC国際鶏卵委員会2017年次統計)
卵をもっとおいしく食べるための基礎知識
卵は身近な食材ですが、意外と間違えた思い込みをされていることも あります。3人のプロから、卵の正しい知識を教えてもらいました。
●教えてくれた人
管理栄養士・大越郷子さん/病院に勤務後、フランス料理店に勤務。健康的でおいしいレシピに定評がある。近著に『ゆるレシピでからだクリーニング』(小学館)など。
『アクアファーム秩父』 経営・新井照久さん/この道19年。鶏の品種、エサ、育て方にこだわった高級卵『輝』は、料亭などの有名店からも注文が殺到。
日本養鶏協会エグゼクティブアドバイザー・ 信岡誠治さん/農学博士。元東京農業大学教授。わかりやすく卵の見識を広める「たまごコンシュルジュ」の活動も
●卵は「完全栄養食品」。 脳の血管障害を 防ぐ効果も
「卵にはビタミンCと食物繊維以外の栄養素がバランスよく含まれています。特に血中コレステロールを溶かすレシチンが豊富で、老若男女、幅広い世代におすすめ」(大越さん)
●卵は毎日食べても問題なし
「卵の成分の中には、血中コレステロールを溶かす働きがあるものも含まれているので、健康な人であれば、1日1個ぐらいなら心配ありません」(大越さん)
●ドアポケットよりも野菜室で保存を
「冷蔵庫のドアポケットは温度変化が激しく、開閉の衝撃もあるため、卵の保存には不向き。野菜室で、とがったほうを下にして保存するのがベスト」(新井さん)
●黄身の色の違いはエサの違い
「パプリカやマリーゴールドをエサに加えると黄身が濃い黄色に、米を多く与えると黄身の色は薄くなります。どの色も栄養価は同じです」(信岡さん)
●卵の大きさは白身の量で決まる
「どのサイズの卵でも黄身の量はほとんど同じ。産み始めたばかりの若鶏の卵は白身の量が少なく、ベテラン鶏ほど量が増えていきます」(新井さん)
●産みたてよりも3日目以降がおいしい!
「産みたては炭酸ガスが多く、白身が濁っています。ガスが白身を薄皮に押し付けるため、ゆで卵の殻もむきにくいです。3日ほどでガスが抜けておいしくなりますよ」(信岡さん)
●新鮮な卵は水に沈む
「水の中で横になって沈めば新鮮。日にちが経つほど卵の中の空気量が増え、丸いほうの先端が浮いてきます。この場合、加熱調理すれば食べられます」(信岡さん)。ゆで卵も沈むので、浮いたら注意。
撮影/玉井幹郎、安井真喜子、国井美奈子
※女性セブン2019年5月23日号