週刊脳トレ|配置や並び方に惑わされないように気をつけて「ブロック数え」
動物の目は生態に応じて視野を広くとるために頭の左右についていたり、光を取り入れるために極端に大きかったりとさまざまです。人間の目は主に前方にあるものをしっかり見るような構造をしています。他の動物と大きく違うのは、視覚から入った情報を細かく分類したり比較検討したり、それらを元に新しいものを作り出したりといった高度な脳の働きを持っていることです。しかしこうした能力も年齢とともに低下していきます。老化は止めることはできませんが、脳に作業をさせることでいい状態を少しでも長く維持していくことは不可能ではないのです。
監修:広川慶裕(ひろかわよしひろ)
1984年、京都大学医学部卒業。精神科医として、認知症予防/治療やうつ病などの精神疾患治療に専念。2014年より、ひろかわクリニック院長。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医。毎週水曜と隔週土曜に、クリニックにて運動と思考力を鍛える「認トレ教室」を開催している。著書に『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない! 38の方法』(すばる舎)、『あなたの認知症は40歳からわかる!!! 早期発見で発症、進行を抑える』(悟空出版)など。