冬が来る前にする<カビ対策> 猛暑後の要注意場所「エアコン」「寝具」「クローゼット」の掃除法を徹底解説
閉め切っているクローゼットは、隅にホコリ、下段には湿気がたまりやすい。衣替えのタイミングですべてを取り出してホコリを除き、空気が流れるスペースをあけて、収納し直そう。
◆クローゼットに風を送る
たんすやクローゼットの黒い点々や黄緑系のシミのようなものがあったら、カビの可能性が高い。放置すると衣類にカビが移ってしまうので、アルコール除菌剤を染み込ませたキッチンペーパーなどで拭いた後、風を通して乾燥させて。サーキュレーターや扇風機を使って空気を動かすと、湿気を追い出しやすい。「週に数回、乾燥した日に2~3時間ほど扉を開けておくだけで、湿気はある程度飛びますよ」(矢口さん)。
◆収納量は8割まで。除湿剤を空間ごとに入れる
クローゼット内の風通しをよくするためには、収納量を8割以内に抑えるといい。「小さな引き出しも、日の当たらない密閉された部屋だと考えれば、空気の入れ替えと除湿剤の必要性がわかるはず。湿気は空間ごとに対策を」(松本さん)。厚手のジャケットは、内側に除湿剤を入れるとよい。
◆押し入れにはすのこ+新聞紙
押し入れに通気性を確保するために「すのこ」を置くのは有効だが、隙間に除湿剤を入れたり、丸めた新聞を入れると湿気を吸い取ってくれるので、さらに効果がアップ。新聞は時おり取り換えて。
◆スニーカーは密閉袋+除湿乾燥剤
「靴を充分、乾かさないまま紙箱に入れて保存すると、箱の湿気が影響してカビることが」(藤原さん)。長期保存する場合は、除湿剤とともに密閉袋に入れ、できるだけ空気を抜いて口を閉じてしまって。
◆革バッグは箱より布の袋で保管
革製品にもカビが生える。バッグ類は通気性のよい布袋に入れて保管を。湿気は部屋の下部にたまるため、保管場所はできるだけ高い場所を選ぶこと。「バッグの中に湿ったハンカチを入れっぱなしにするのも×」(藤原さん)。
撮影/菅井淳子 イラスト/いばさえみ 取材・文/山下和恵
※女性セブン2023年11月9日号
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