見るだけで目が良くなる【ガボール・アイ】制作者の眼科医がやり方を解説
今まで「ガボール・パッチ」のシートとしては、アプリで公開されているものがありましたが、ブルーライトの影響を考えると、できれば紙のシートが望ましい。そこで、トレーニングに使用できるものを、私が独自につくり「ガボール・アイ」と名づけました。
今回は、そのなかから、2つを紹介します。WEBサイトでの紹介なので、スマホやパソコンで見ることになると思いますが、チャレンジしてみて続けたいと思われたら、書籍のシートを使って欲しいと思います。
●やり方(シートA、Bとも、同じやり方です)
【1】右上の縞模様(ガボール・パッチ)を見ます。
【2】その縞模様と同じ縞模様を、Aのシートからすべて見つけます。
【3】次に、その隣(下でも左でも構いません)にある縞模様についても、同じ模様を探し出します。
【4】終わったら、さらに別の縞模様でも同じように行います。
【5】3分から10分を目安に、続けます。
※カラーで表示してあるのは、わかりやすく色と形をつけた解答です。自分の見え方に自信のない人は、こちらで答え合わせをしてみてください。
●シートA
●シートB
1日1回、数分で効果が期待できる
「ガボール・アイ」の効果は、1か月ほどで現れる人が多いようです。できれば毎日行って欲しいのですが、忙しい人は週に3日でも効果はあります。1回つき3~10分、疲れなければ、日に何度やってもかまいません。メガネやコンタクトはつけたままで良いのですが、裸眼で見ることが多い場合は、外してトレーニングするのがおすすめです。
スマホ老眼には「遠近ストレッチ」
「ガボール・アイ」とともに、いつでも、どこでもできる「遠近ストレッチ」もあわせて行うと、老眼の改善に効果的です。ピント合わせのための筋肉がほぐれて、動きがスムーズになります。スマホをよく見る人には、毎日行って欲しいストレッチです。
まず、目から2メートル以上離れた場所を見つめます。次に、目から30~40センチ離れた位置に、片手の人差し指を立て、その指先を見ます。外出先などで、指を立てるのがはばかられる場合は、近くにあるもので代用してください。この動作を10回繰り返します。
身体を鍛えるように、視力もトレーニングによって、維持や改善の可能性があります。加えて「ガボール・アイ」は、脳の処理能力をアップさせますから、認知症予防、記憶力や集中力の向上、物忘れの予防効果も期待できます。
→眺めるだけ触るだけでOK!1日10分で老眼に効く「魔法の脳トレ」
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「ガボール・アイ」に使用するシートは、平松先生の著書『1日3分見るだけでぐんぐん目が良くなる!ガボール・アイ』に28日分掲載されているので、ぜひ参考にして欲しい。脳の処理能力と、目の筋力アップ。わずか数分でできる二つのトレーニングを続ければ、「文字が小さくて読めない!」と、イライラする回数を減らせるかもしれない。
平松類(ひらまつ・るい)
医師/医学博士。愛知県田原市生まれ。昭和大学医学部卒業。現在、昭和大学兼任講師ほか、二本松眼科病院、彩の国東大宮メディカルセンター、三友堂病院で眼科医として勤務。述べ10万人以上の高齢者と接し、その症状や悩みに精通している。NHK「あさイチ」、TBSテレビ「ジョブチューン」、フジテレビ「バイキング」、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」、テレビ東京「主治医が見つかる診療所」、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」、「読売新聞」「日本経済新聞」「毎日新聞」「女性セブン」「週刊文春」「週刊現代」などメディ出演多数。著書に、著書に、『1日3分見るだけでぐんぐん目が良くなる!ガボール・アイ』『老人の取扱説明書』『認知症の取扱説明書 』(以上SB新書)、『緑内障の最新治療』(時事通信社)等がある。
取材・文/鹿住真弓