玄米は寝かせるともっちり甘くなる!「3日目にはもちもち感と旨みUP」作り方を専門家が徹底解説
栄養が豊富で、近年は味もおいしく食べやすくなっている玄米。白米と同じくらい手軽に炊けるものも増えています。さらに、もちもちとした食感の「寝かせ玄米(R)」は、石原さとみや木村拓哉も食べていると話題に。「寝かせ玄米」のおいしさの秘密を考案者の荻野芳隆さんに解説いただきました。
教えてくれた人/荻野芳隆さん
『結わえる』代表取締役・荻野芳隆さん/もちもちでおいしい「寝かせ玄米R」を開発し、おいしくストレスのない「一日一膳、玄米生活」を提案する、“玄米社長”。
甘くてもっちりした寝かせ玄米なら続けやすい
「玄米は味がイマイチで続かないという声に応えて考案しました」と荻野さん。寝かせ玄米は、玄米に小豆と塩を加えて圧力鍋で炊き、数日間保温して作る。玄米とは思えないもちもちとした食感が特徴だ。炊きたてからおいしく食べられ、寝かせることでもちっと感は増すが、栄養素や酵素が増えることはないという。
「玄米食をストレスなく続けるために、とにかくおいしさを追求。お昼を寝かせ玄米に置き換えただけで、1か月に6kgやせた人も。もちっと炊くには、圧力鍋が必須。いろいろ試した結果、うちは内鍋と外鍋の間に水を入れて炊ける『ヘイワ圧力鍋』を使っています」
《材料》
・玄米 6合、小豆 42g、天然塩 4.8g
小豆でたんぱく質と甘みをプラス。塩には玄米特有の苦みを抑える働きがある。
【1】玄米を洗う
玄米と小豆をボウルに入れ、水を入れたらすぐに捨てる。再び水を注ぎ、泡立て器で20回ほどかき混ぜるようにして洗う。これを3~4回繰り返す。
「泡立て器を使うことで玄米の表面に傷がつき、水分の浸透がアップ。ない場合は手のひらで擦り合わせるようにして洗うといいですよ」
【2】浸水させる
「水気が残っていると水の量が増え、炊きあがりがべチャッとなるのでしっかり水気を切って」
【3】点火・加圧
圧力鍋に玄米を移し、塩と玄米の1.3~1.4倍の水を加えてかき混ぜる。蓋をして中火にかけ、圧力がかかったら弱火にして20分加圧する。最後に数十秒強火にして火を止める。
【4】ほぐす
炊き上がったら自然に圧が抜けるまで蒸らしてから蓋を開ける。十字にしゃもじを入れて均一になるように混ぜ返す。
【5】寝かせる
炊飯器に移し、保温する。内釜の側面に触れないように山形に盛ったり、ラップをかけたりするとご飯が乾きにくい。1日1回、しゃもじで上下を返し、3~4日で食べ切る。