いい病院や医師を見極める5つの条件、信頼できる高齢者施設を探す6つのポイントを介護のプロが指南!
【1】看取り件数が多い
件数が多いほど経験が多く、身を任せられる医師であるというひとつの指標になる。
【2】看取りの内容がニーズと合致している
たとえば看取りの内容が「小児がん」など当事者の状況とかけ離れた病院は選ばない方がいい。
【3】ケアマネジャーや地元の医師会の評判がいい
スタッフはその地域の病院の評判を把握していることが多い。
【4】土日の連絡に対応している
「もしものとき」は24時間待ってくれない。土日や夜間などでも連絡がつく病院を選ぶ。
【5】宣伝文句がキャッチーすぎない
「電話1本で24時間365日駆け付けます」などの宣伝文句は果たされないことが多い。しっかり待遇を確認すべし。
※識者への取材をもとに編集部で作成。
本人に合った高齢者施設の探し方とは?
いよいよ在宅での介護が難しくなったとき、浮上してくるのが施設に頼るという選択肢だが、本人に合った施設はどう見つけるべきか。
全国の高齢者施設の中から自分に合ったホームを検索できるサイト「有料老人ホーム情報館」を運営する、ケアプロデュース代表の安藤滉邦さんが解説する。
「やみくもに見学に行くのではなく、まずは市区町村役所の介護保険課などに相談し、要介護認定を受けるのが先決。要介護度によって入居できる施設や必要とするサービスが異なってきます。
その次にどういったところに入ればいいかを決めるべきです。その際前提として、介護保険の知識を入れておくことが必要です。施設に入ったらすべて任せられると思っている人が多いのですが、実際には家族の手が必要なところも少なくないのです」(お笑いコンビ「メイプル超合金」の安藤なつさん・以下同)
たとえば、内科の持病であれば提携医療機関から医師が定期的に往診してくれるが、それ以外の病気で外部のクリニックにかかっている場合、送迎はサービス外であり、家族が担うことが決められている施設も珍しくない。
そうした規則にあとから気づき、クレームになるケースは少なくないと安藤なつさん(42才)は続ける。
「だから私は、サービスの違いを明確にするために『予算よりワンランク高いところも見学した方がいい』とアドバイスしています。多くの人は、出せる予算よりも安い施設を選ぼうとしますが、入居した後に思わぬ手間や出費がかかって本末転倒になることも少なくない。見学により『安いからこれはできないのか』ということが、はっきりわかるようになるのです」
川内さんが注目するのは「離職率」だ。
「厚労省の『介護サービス情報公表システム』というウェブサイトから、事業所別に職員の離職率を調べられます。平均は約14%であり、30%を超えるところは何らかの問題があると考えた方がいい。パンフレットの写真がいくらきれいでもやめた方がいいでしょう」(川内さん)