兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第215回「施設に入ってほしい」と告げた日】
ライターのツガエマナミコさんの家は、兄妹の2人暮らし。ずっとそれぞれ別の場所で生活していたのですが、数年前、父母の元に再集合したのです。その後、父母が旅立ち、今や若年性認知症を発症した兄の生活を支えることになったマナミコさん。この度、もともと別だった兄と世帯分離する手続きをしました。兄の施設入居に向けて準備を始めたのです。

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掃除をしながら静かに申し上げました
日本の小学生は、ひらがな50文字、カタカナ50文字、漢字1026文字を学ばなければならないのに対して、米国の小学生はローマ字一択。大文字小文字で52文字。比べると日本の小学生の方が圧倒的に大変なことをしている――という話を最近聞いて「確かに~」と目から鱗でございました。単純に文字数だけで比較しても日本語は英語の約21倍。もっと言えば漢字には音読み、訓読みがありますので、学習量は膨大なのでございます。そのしわ寄せでほかの教科が手薄になるのはものの道理でございましょう。手薄な教科を埋められないまま大学まで行くことになるので、日本の大学は世界のトップクラスに入れないのではないでしょうか……。
ってなことを勝手に妄想したツガエでございます。だからといって平仮名だけにすればいいとは思っておりません。3種の文字を自在に使いこなし、読みこなせることは思えばすごいことですし、楽し