シミができにくい人は筋肉が多いことが判明!シミ改善エクササイズを専門家が解説
鏡を見るたびに気になるシミ。そのシミができにくくする要因のひとつに、筋肉量を増やすことが関係しているという研究結果があるという。そこで、シミやしわの改善に効果的な“美肌体操”も紹介します。毎日の美肌習慣に取り入れてみませんか?
筋肉が多いとシミができにくい
肌の老化現象の1つであるシミだが、特別なケアをしているわけでもないのに、加齢と紫外線の影響を受けても、シミができにくい人がいる。
その秘密を解くカギは「筋肉」にあるという。
最先端テクノロジーを用いたゲノム研究により、シミができない人は、生まれつき筋肉の性質が異なる可能性があること。また、体重あたりの体幹と下半身の筋肉量が多い人ほど、顔のシミが少ないという事実がわかったのだ。(※)
筋肉量が多いほど多く作られる「マイオネクチン」という物質が血液によって皮膚に運ばれると、シミのもとであるメラニンの生成を抑えることが示されたという。
(※)論文『美と筋肉~筋肉に秘められた美肌作用~』(2018年9月ドイツ・ミュンヘン開催の第30回国際化粧品技術者会連盟世界大会で発表/ポーラ化成工業など)
◆マイオネクチンがシミを抑制するメカニズム
マイオネクチンは、メラノサイトでのメラニン生成を減らすだけでなく、表皮細胞での炎症因子の産生抑制や、メラニンキャップの分解促進にも働く。(ポーラ化成工業 研究所調べ)
シミには体幹と下半身の筋肉が重要
「これまで、肌の美容面で全身の筋肉が着目されることはほとんどありませんでしたが、今後は化粧品の枠を超え、美肌に効果的な筋肉ケアやトレーニング理論の開発が期待されます」(ポーラ化成工業 研究所・錦織秀さん)
これを受けて、運動習慣のない35~39才の11名が毎日運動をしたところ、8週間後にはシミの個数が約7%、しわの本数が約35%も減少した。
その運動は、新体操日本代表『フェアリー ジャパン-POLA』が体作りのために行っているメソッドとポーラ化成工業の研究を掛け合わせて開発された「BI-HA-DANCE(ビハダンス)」というもの。基本となる立ち姿勢から、全身のストレッチ、体幹・腹筋・背筋・側筋・ふくらはぎのトレーニング、クールダウンまでの流れで構成した約20分のエクササイズで、元キャプテンの田中琴乃さんが開発した。
全身を鍛えるのが理想だが、シミには特に体幹と下半身の筋肉が重要という研究結果も出ており、下半身エクササイズの王道・スクワットでも効果が期待できる。
確かに炎天下で行われるスポーツのアスリートたちを見回すと、肌がきれいな人が多い。汗をよくかき、新陳代謝がいいからだと思っていたが、筋肉も関係していたとは驚きだ。紹介する2つのエクササイズは、ビハダンスから厳選したもの。シミ対策のために挑戦してみよう。
◆美肌を目指す体操「BI-HA-DANCE」を8週間続けた結果
美肌を目指す体操「BI-HA-DANCE」を8週間続けた結果、シミが7%減少した。(ポーラ化成工業 研究所調べ)