【おせち料理】手軽に作れて、見栄えのよいレシピまとめ|これさえあればの5品とポリ袋で簡単調理
クリスマスが終わったら、次は新年を迎える準備!新しい年は、家族揃って迎えるという人も多いのではないでしょうか?手作りのおせちは、「準備が大変」「難しそう」「時間ない」と、尻込みしている人に、手軽に作れて味よし、見栄えよしのレシピを紹介します。
小林カツ代さんの直伝!おせち、まずはコレ
料理研究家の小林カツ代さんのアシスタントを20年以上にわたり務めてきた本田明子さんが、その教えをもとに家庭で作りやすいレシピを紹介。
縁起物だから用意したいけど、全品自分で作って重箱に詰めるのは難しい! そんな人に、
「まずはこの5品があれば大丈夫」という逸品を本田さんが教えてくれました。
手軽なのに逸品!スピード祝い肴 三種
どれもお酒も進むおめでたい3品。定番の祝い肴も、本田さんは時代に合わせて作り方を柔軟に変化させています。
●紅白ピクルス 千切りの手間いらず新感覚のなます
好みでアレンジして、ローズマリーやにんにく、パプリカやセロリを入れても。
<作り方>
【1】大根5cm(300~350g)とにんじん 5cm(50g)は5mm角の棒状に切る。
【2】鍋に米酢・水 各1/2カップ、砂糖 大さじ1、塩 小さじ1/2を入れて火にかける。沸いたら【1】を入れて上下を返し、30秒したら火を止める。
【3】清潔な保存瓶に【2】を入れ、ヘタと種を除いた赤唐辛子 1本、粒黒こしょう 5粒を加え、冷蔵室で一晩置く。冷蔵で約1か月間保存可能。
●たたきごぼう ごぼうの断面にごまの風味が染み込む
ごぼうは繊維を壊せればよいので、叩かずにしゃもじの裏でゴリゴリ押してもOKです。
<作り方>
【1】すり鉢かボウルに白すりごま 大さじ3、米酢・砂糖 各小さじ2、塩 小さじ1/4を入れ、よく混ぜ合わせる。
【2】ごぼう20cm(50g)はよく洗い、5cm長さに切り、縦2~4つに切る。
【3】鍋に【2】と水1カップ、酢 大さじ1を入れ、ふたをして10~15分ゆで、水気を切る。
【4】ごぼうが温かいうちに麺棒などで軽く叩き、【1】に入れてよく和える。
●ミックスナッツの田作り 焦げる失敗なしでパリパリ香ばしい
いちばん上の1尾は頭を左に盛り付けて。このひと手間で凛とします。
<作り方>
【1】フライパンを熱し、ごまめ1カップを弱火で炒る。カリッとしたらバットに移して冷ます。
【2】粗く刻んだミックスナッツ 大さじ3を【1】の上に均等に散らす。
【3】小鍋にみりん 大さじ3、しょうゆ 大さじ2、砂糖 大さじ1を入れ、中火に3~4分かけてとろりと煮詰める。
【4】【2】の上に【3】を回しかけ、さっと全体を混ぜる。
お祝いチャーシュー 甘辛だれが絡むしっとりお肉はたちまち完食
一度2本作っておくと新年の急なお客さんにも大助かり。余ったらラーメンにのせたり、炒飯に入れたり、辛子マヨネーズを塗ったパンに挟んでも最高です!
<材料>(作りやすい分量)
豚肩ロースかたまり肉(タコ糸で巻いたもの)…1本(500g)
サラダ油小さじ…1/2
練り辛子…適量
<A>
にんにく(またはしょうが)…適量
長ねぎ(青い部分)…10cm
水…1
カップ酒…1/2カップ
しょうゆ…大さじ4
三温糖(または砂糖)…大さじ2
<作り方>
【1】フライパンにサラダ油を入れて熱し、豚肉を強めの中火で焼いて全体に焼き目をつける。
【2】厚手の鍋にAと【1】を入れ、ふたをして中火で煮る。沸いたら弱火にし、豚肉を返しながら60
分煮込む。
【3】火を止め、冷めたら豚肉を取り出し、煮汁は再び煮詰めてトロッとさせてたれにする。
【4】食べる分だけ薄切りにして皿に盛り、辛子を添えてたれをかける。残った豚肉はラップで包み、冷蔵室で4~5日間、冷凍室なら2~3週間保存可能。たれは別にして冷蔵で保存を。
●洋風栗きんとん 娘たちの大好物今年はバターを利かせて洋風に
家族が飽きないように毎年味を変えて、今年はバターで洋風に。鳴門金時など甘みが強くて、繊維が少ないさつまいもを使うとおいしく仕上がります。
<材料>
さつまいも…1本(約300g)
栗の甘露煮…小1瓶(約200g)
バター(有塩)…20g
砂糖…大さじ2
<作り方>
【1】さつまいもは厚めに皮をむき2cmの輪切りにし、塩水(分量外。海水程度)に約10分さらし、アクを抜いて水気を切る。
【2】栗は粗めに刻み、シロップはとっておく。
【3】鍋にさつまいもを入れ、かぶる位の水を加え、ふたをして中火で約15分煮る。さつまいもが軟らかくなったら、火を止めて、ゆで汁を1/4カップとり、残りは捨てる。
【4】熱いうちにマッシャーなどで潰す。バター、栗、砂糖を加えて混ぜ、弱火にかけて練る。焦げそうになったら【3】のゆで汁、【2】のシロップを加え、フツフツしたら5~10分よく練る。
【5】水で濡らしたふきんで絞り、茶巾にする。
●忙しい人のパパッと煮しめ 6つの野菜を彩りよくまとめて煮るから簡単!
本来は野菜ごとに煮ますが、今回は忙しい人用にまとめて煮る方法です。ぜひお試しを!
<材料>
ごぼう…1本(100g)
れんこん…1節(200g)
たけのこ(ゆでたもの)…小1本(200g)
にんじん…1本(200g)
干ししいたけ…小6~8枚
絹さや…50g
<A>だし…2カップ
干ししいたけの戻し汁…1カップ
みりん…1/2カップ
塩・しょうゆ…各小さじ1
<作り方>
【1】ごぼうはひと口大の乱切りにして水で洗い、れんこんは1cm厚さの輪切りにして、共に水に浸ける。
【2】たけのこは、穂先から6cm長さで切り、穂先と根元に分ける。穂先は縦6等分に切り、根元は1cm厚さに切り(大きければ半月切り)、水洗いする。
【3】にんじんは1cm厚さの輪切りにし、梅形に抜く。
【4】干ししいたけは2カップの水かぬるま湯で戻し、石突きを切る。
【5】絹さやは先端を切らずに筋を取り、塩ゆでする。
【6】鍋に【1】と【2】を入れ、かぶる位の水で強火でゆで、沸いたら【3】を加え、再び沸いたらざるにあげる。
【7】鍋にAと【4】を入れて煮立て、【6】を加えてふたをし、強めの中火で15分煮る。火を止め、冷ましながら味をよく染み込ませる。
【8】完全に冷めたら彩りよく器に盛り、【5】を添える。
教えてくれたのは
料理研究家・本田明子さん/20年以上にわたり小林カツ代さんのアシスタントを務め、その教えをもとに家庭で作りやすいレシピを提案する。著書に『娘に伝えたい おせち料理と季節のごちそう』(講談社刊)など。
撮影/菅井淳子
初出/女性セブン2020年1月1日号