干し野菜ミックスで作る炊き込みご飯、みそ汁、スープ「野菜の濃厚な旨みでだしいらず」
干し野菜にすれば、食材のムダを大幅に削減。また、水分が抜けて火の通りが良くなり、時短調理でも大活躍。しっかり天日干しした「ドライ野菜」は、味わいが濃く、調味料が少ないほど食材のおいしさが際立ち、体がよろこぶ一皿に。『はじめてのドライフード』の著書があるフードコーディネーター・三宅香菜子さんにドライ野菜を使ったアレンジレシピを教えてもらいました。
干し野菜をミックスして保存食にも
「時間のかかる煮物も早くできるうえ、水分が抜けているので煮くずれしにくく、見栄え良く仕上がります。災害時の非常食としても便利。
非常時は野菜不足になりがちですから、手軽に作れるみそ汁やスープの干し野菜ミックスを作っておくと重宝しますよ」フードコーディネーター・三宅香菜子さん
→干し野菜の作り方・保存法 失敗しない基本|その日のうちに食べられる「セミドライ」&保存しやすい「ドライ」
干し野菜「ドライ」の干し時間と作り方
「煮物や汁物の場合はそのまま入れ、汁気のない料理には10分程度水で戻してから使います。使う前日に戻して冷蔵庫に入れておいても」(三宅さん)
※干し期間は目安です。気温、湿度、切り方によって異なるため、触って確かめながら干し期間を調整してください。
■まいたけ
干し期間:1~3日 保存期間:常温1か月
食べやすい大きさに裂いて干す。茶色っぽくなり全体がしぼんでカサカサに縮んだら完成。乾燥が進むと昆布のような硬さに。
■小松菜
干し期間:4~5日 保存期間:常温1か月
ひと口大に切って干す。黒っぽい緑色になり、葉はパリパリに、茎は細く縮んだら完成。
■大葉
干し期間:2~5日 保存期間:常温6か月
葉を広げて干す。黒っぽい緑色になり、葉先が縮れて簡単に割れるほどパリパリに乾いたら完成。
■しょうが
干し期間:2~4日 保存期間:常温6か月
皮付きのまま薄切りにして干し、全体が濃い色になりカラカラに乾いたら完成。
■長ねぎ
干し期間:3~5日 保存期間:常温1か月
1cm厚さの斜め切りにして干し、芯の部分までしっかり乾燥させる。芯までスカスカになり簡単にほぐせるほどカラカラに乾いたら完成。外側と芯をバラして干せば時短に。
■ごぼう
干し期間:2~3日 保存期間:常温1か月
皮はこすり洗いし、斜め薄切りにして干す。色が濃くなり、カラカラに乾いたら完成。
■大根
干し期間:(茎・根1~7日、葉は1~3日) 保存期間:常温1か月
皮付きのまま1cmの拍子木切りにして干す。繊維が浮き出るほどギュッと縮んでカラカラに乾いたら完成。厚く切った場合はカビ防止のため冷蔵保存を。
■玉ねぎ
干し期間:2~4日 保存期間:常温1か月
薄切りにして干す。表面が茶色になり、ギュッと縮まってカラカラに乾いたら完成。根元がつながった状態で干してもOK。
■しいたけ
干し期間:1~5日 保存期間:常温1か月
軸を短く切り、1cm厚さに切って干す。色が濃くなり全体がしぼんでカサカサに縮んだら完成。黒っぽくなる前に引き上げて。
■しめじ
干し期間:1~3日 保存期間:常温1か月
石突きを落として小房に分けて干す。茶色く色づき、かさが割れて軸が細くなり、カサカサに縮んだら完成。