秋にやっておくべき小掃除のすすめ「網戸の掃除は気温が下がって汚れが固まる前に!」
「暑い季節が終わった秋こそぜひやっておくべき掃除があります」と、家事・節約アドバイザーの矢野きくのさんは語る。夏の汚れをそのままにしておくと気温が下がって汚れが固まって落ちにくくなるという。秋に掃除しておくべき「網戸」「風呂釜」「側溝」の3か所をチェックしてみよう!
夏が終わったらやっておくべき掃除のチェックポイント
すっかり秋らしくなった今日この頃。暑い夏が終わった秋にこそ掃除をしておくべきポイントがいくつかあります。気温が下がって汚れが固まらないうちに――。秋のはじまりにささっと掃除を済ませておくことで、年末の大掃除がグッとラクになりますよ。
キッチンもお風呂もトイレも…色々と気になりますが、夏の終わりには「網戸」「浴槽」「側溝」、この3か所をさっと手軽に「秋の小掃除」をおすすめします。
1.汚れが固まらないうちに網戸の掃除を
暑い時期には窓を開けて網戸にする機会も多かったことと思います。家の周りの環境によりますが、夏が終わった秋口は、網戸が一番汚れている時期でもあるのです。
網戸にこびりついた汚れは、気温が下がり始めて寒い時期になると固まってしまいます。とくに交通量の多い道路沿いの家や、キッチンの横にある網戸は、排気ガスや油の頑固な汚れなので、気温が下がらない初秋に対処することが大切です。
しかし網戸掃除は、汚れを早く落としたいからと洗剤を使うと、その泡を落とすことが大変な作業になってしまうので、可能な限り水だけで汚れを落とすことがポイントです。
網戸の掃除手順「スポンジで挟み洗いを」
まずは、はたきなどで大まかな誇りを払います。続いて濡らしたスポンジ2つで網戸を挟み上から下へと動かしていくようにします。弾力性のあるスポンジで挟むことによって、両面からの汚れをスポンジが吸収してくれます。
高い位置の網戸など両手で挟むことが難しい場合、柄の長いスポンジ付きの窓拭きグッズや、同じく柄の長いお風呂場洗い用のスポンジを使うとやりやすくなりますよ。
2.夏はシャワーだけだった場合は風呂の水回り掃除
シニアの方の場合、若者ほどは多くはないかもしれませんが、「夏はシャワーで済ませていた」という人もいるかと思います。その場合、浴槽の排水口や風呂釜は水が循環されることなく古い水がたまっていたので、衛生的に好ましい状況ではありません。
まずは風呂釜専用の洗剤を使い洗浄します。やり方は製品の説明書をよく読んでやっていただきたいのですが、一般的には浴槽の釜に続く穴より上まで水やお湯をためて洗剤を入れ、追い焚きをするというものです。そのときに洗面器や椅子、蓋などの小物類も浴槽に入れて一緒に洗浄しておくといいでしょう。
風呂釜掃除が終わったら、フィルターも使い古した歯ブラシなどを使いしっかりと汚れを落としておきます。排水口も外せる部分は外して同じように歯ブラシで汚れを落とします。
3.台風に備え雨樋や側溝の掃除
秋は台風が多い季節です。台風にならないまでも長雨が続く日もあります。雨樋や側溝、ベランダの排水溝に落ち葉やゴミがたまっていると、雨が流れずにあふれてきてしまう危険があるので、早いうちに掃除をしておくようにしましょう。
あわせて台風に備えて強風で飛ばされそうなものがないか、チェックし整理しておくこともおすすめします。
秋にしっかり掃除をしておくと、年末の大掃除の手間が格段に省けます。涼しくなって体も動かしやすくなってきた時期なので、この季節にトライしてみてはいかがでしょうか。
執筆
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
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