熱中症対策3選【まとめ】高齢者は注意すべきエアコン設定 マスクは外す?医師が指南
1.室内…エアコンをつける気温の目安は?
「熱中症は真夏にだけ起こるものではありません。梅雨入り、梅雨明けの蒸し暑い時期は、体が暑さにまだ慣れておらず、熱中症に陥ることも多々あります。
エアコンをつける目安としては気温が25℃を超えたら使用を検討し、28℃を超えたら必ずつけるようにしてください」(医師・小畑正孝さん・以下同)
2.食事…摂るべき食品は?
「食事は1日3食、栄養バランスのとれたものが望ましいですが、暑くなってくると食欲が減退します。麺類等、食べやすいものに偏りがちですが、たんぱく質不足になると体力も弱まります。卵や豆腐、納豆、肉や魚などを意識して食べましょう」
汗で失われるカリウムにはトマトやほうれん草が◯。
3.入浴…39度の風呂に10~15分
「コップ1杯の水を飲んでから、39℃程度のぬるめの風呂に約10~15分ほど肩までゆっくりつかるのがオススメ。現代人は汗をかく機能が落ちています。シャワーではなく湯船にしっかりとつかることで汗腺機能を整え、暑さに体を順応させていく『暑熱順化』を鍛えられ、熱中症対策になります」
4.外出時…水分補給をマメに
「不要不急の外出は避け、どうしても必要な用事の際は『暑さ指数』(WBGT値)をチェックし、涼しい時間帯を選んで短時間ですませる。帽子や日傘を忘れずに持参し、衣類は木綿や麻など通気性のよい自然素材や、スポーツウエアなどに使われる吸汗、速乾性に優れた素材のものを。水分補給もマメに」
教えてくれた人
医師 小畑正孝さん
「医療法人社団ときわ」理事長。専門は内科、総合診療科。2016年に「赤羽在宅クリニック」を開院。翌年、「医療法人社団ときわ」を立ち上げ、理事長就任。2021年「サルスクリニック」を開院。
取材・文/加藤みのり イラスト/ドナ
※女性セブン2021年7月1・8日号
→熱中症予防に心がけたい6つの生活習慣 入浴で『暑熱順化』を【医師監修】